いつか役に立つ撮り方 広角レンズ編<中級ツーリング写真>

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま。楽しいお正月を過ごされていますか?初日の出ツーリングは行かれましたか?

私は年末は家族サービスで沖縄に行っていましたが、正月の三が日は全て仕事です…。どうしても留守にはできない職場なので、誰もいない事務所で1人で留守番なのです。まあ…やる事は何もないし快適なので良しとしていますが。

しかし当たり前なんですけど沖縄は暖かいですね。冬の間だけでも沖縄に住みたいと思ってしまいました。例えば6~9月は北海道の旭川市あたりに住んで12~2月までは沖縄の宮古島とかに住んで、それ以外は千葉に…なんて理想的な生き方です。

ところで北海道と沖縄といえば「北の鳥沼公園、南の米原」をご存知でしょうか?その昔、北海道などで連泊したスタイルの旅人達を長期キャンパーと呼んでいました。長期キャンパーは「クマゴロー」だの「鼻毛男爵」だの「ウマイボー」だの本名は名乗らずキャンパーネームでコミュニケーションし、テントの前には郵便受けが設置してあるのが特徴でした。

長期キャンパーは基本は無職かフリーターのような人たちで、帰る日や旅の日程など立てずにキャンプ場にテントを張ったまま自由気ままに旅する人達です。そんなキャンパーの聖地とされていたのが富良野の鳥沼公園キャンプ場と石垣島の米原キャンプ場なんですね(鳥沼公園キャンプ場は2003年に閉鎖)。10月になると「じゃ、米原で会おう」といって再び米原で再会するみたいな。1年中、風来坊のように生活している人たち。もう最近は見かけなくなりましたね。私の記憶では長期キャンパーが関係した2000年の波照間島の事件以降、長期キャンパーを見かけなくなった気がします。

これだけのキャンプブームだと言うのに、あの文化は消えてしまったのでしょうか…




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では一般的に使い方が難しいとされている、広角~超広角レンズの使い方の1つをご紹介してみたいと思います。Wordpressのアクセス解析を見ると「広角レンズ使い方」とか「広角レンズ難しい」という検索ワードで当ブログを見つける人が多いんですよ…。

RICOH GR APS-C (28mm)

広角レンズといえば風景をワイドに、遠近感を強調できるのが特徴ですが四隅に歪みが発生するので、その位置にバイクや建物などの人工物を入れると不自然な写真になってしまう事はご存知ですよね?

14㎜といった超広角レンズともなると目に見える風景の何もかもを小さくしてしまうため、作品の主題を明確にするのが難しく感じることもあります。今回はそのワイドさと遠近感を生かしたある手法のご紹介です。

~地面にある被写体を見つけてぐっと寄ってみよう~

といっても難しいことではなく至ってシンプルな撮り方です。上の作品は漁港で見かけたある光景です。ペール缶のペンキの残りが固まり、地面に砕け散っていました。鮮やかな青色が印象的でしたし、旅で発見したものとしてユニークだったので寄ってみました。

このように地面にある特定の要素に広角レンズで寄ってバイクは遠くに飛ばして存在感を弱めるような構図です。




EOS1Dx + SIGMA35mmF1.4ART

ポイントは手前にあるメイン被写体に大胆に寄ることです。近くのモノにピントを合わせるのですから、遠くになってしまったバイクや背景は大きくボケてしまいます。それを補うためにしっかりと絞り込むのがコツです。

以前に足元にある花や自分の足などを使って前景を作ると写真に奥行がでますよ、という解説をしましたが、基本的な考え方はそれと同じです。ただ広角の場合は近くのモノであっても目一杯寄ることができるので、被写体にインパクトを与えることができるのです。同じような前景のある構図でも望遠で作ったソレとは違い、望遠の場合はボカして雰囲気の演出に使うことの方が多いのです。

いかがでしたか?やり方としては簡単です。地面になにか面白いものがないか探して、もし見つけたら広角を使ってぐっと寄るだけですからね。

ぜひ実践してくださいね!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

RICHO GR APS-C

この作品も今回の解説と同様の手法で撮りました。GRは28mmの広角単焦点なので基本はイイなと感じたモノにぐっと寄ることです。撮影場所は晴海ふ頭公園ですが現在はオリンピック選手村の一角であるため工事中で立ち入ることはできません。2020までには晴海ふ頭公園もリニューアルされるので楽しみですね。