誰も教えてくれない3分割構図の壊し方<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、平成もいよいよ残すところあと3日ですね。私は人生の半分以上が平成ですが振り返って考えると色んなコトがあったなぁと感じます。

学生の頃は自分がどんな人間なのかも考える機会すらなく、ひたすらVFR400Rに乗って房総をツーリングしたりローリング族など呼ばれて反社会的な行為をしていた時代もありました。あの頃を思い起こすと今生きていることが奇跡、というか何かに生かされていると感じます。もしタイムスリップできたら16歳の自分に夏休みは北海道にツーリングに行ってこい!と言いたいです。

平成の中盤は割と大手の企業に長く勤めていたので恵まれた環境の中で平凡な人間として生きていたと感じます。しかし多くの諸先輩方から社会の仕組みを勉強させていただきました。その後、無職期間に旅人風をふかせ、日本全国をキャンプして流離ったのは自分の人生のターニングポイントだったと感じます。そしてバイク用品メーカーに就職して製品開発をしていましたが、こういった社会経験を経て自分という人間がいかに頑固で偏屈であり、組織に調和する能力が欠如していることが分かりました。

基本的に人付き合いやコミュニケーションは嫌いではないのですが、とにかく何をやるにも1人でやりたい性格で1人ぼっちが大好きなようです。キャンプに関わるYoutube動画で人気になった元お笑い芸人のヒロシさんに何か自分と共通するものを感じます。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説では多くの写真Howtoで出てくる有名な「三分割構図」ですが、それの使い方と壊し方を解説してみたいと思います。

 

3分割構図はあまりに有名な写真構図の基礎として知られています。多くのカメラにはグリッド線表示機能として3分割線を表示できるようになっているほどです。

3分割線は多くの芸術に通ずる「少しずらすのが美しい」とされる考えが元になっています。それとは対照的に左右上下が対象関係にある日の丸構図があります。日の丸構図はダメと誤解している人も多いようですが、そうではなく3分割構図や日の丸構図、そのほかファイグリッドや8分割やフィボナッチスパイラル構図などがあり、被写体や情景、表現したい意図に合わせてそれぞれを使い分けていくのが良いのではないでしょうか。

・3分割構図

この写真は主題にした樹木の位置を三分割の交点にし、横方向に根をはる位置を三分割線に合わせています。R1200GSアドベンチャーの位置も右上の三分割交点に合わせた典型的な三分割構図です。

ぱっと見た瞬間の安定感や主題が中心ではない美的感覚を得られるのが三分割の特徴です。多くの作品は3分割構図を採用しているので、写真を見る側もこの配置関係に見慣れています。構図的な要素を駆使するのではなく別の重要な要素を強調したい場合に使えるシンプルな構図です。

そして三分割構図で撮らねばいけない、と思い込んでいる方がおられましたら、それは大きな誤解です。必ず三分割構図で撮るなんて事は忘れて下さい。

・日の丸構図

そして次に「日の丸構図はいけません」とお思いの方も、これも誤解ですので正しましょう。日の丸構図は決してダメではありません。重要な被写体を画面の真ん中に置くことにより主題の存在感を分かりやすくするのが日の丸構図です。

主に富士山のようなシンメトリーな被写体に採用される場合が多いです。

上の写真のように中心から放射状に広がる要素を見つけたときも、その中心を日の丸構図にすると放射される様子がより印象的になります。その他、バイクやライダーなどの主役が画面内で極小になる米粒構図の時も、日の丸構図にすることで存在感を補うことが可能です。便利なんですよ!日の丸構図は。

・奇数の法則

この写真は3分割でも日の丸でもない構図です。あまり聞きなれないかもしれませんが奇数の法則という構図です。主に被写体となる要素を3つや5つで構成した構図のことでライダー、バイク、漁船の3つで構成しています。このように奇数の法則でいく場合は3分割や日の丸など被写体を置く位置を特に気にする必要はないようです。

・黄金比を目指す

こちらの作品は地上の割合と空の割合をおよそ1:1.5とし3分割の考え方をグリッド線ではなく両者の比率で作った構図です。何か意図があって斜めに傾けた構図を作るときに有効な考え方です。多くの撮影シーンで例えば被写体と背景、海と空、バイクとライダーといった具合に2つの要素があるとき、その両者の比率を1:1.5や1:1.618(黄金比)、1:1414(白銀比)となるよう意識してみましょう。そして特別な理由がない限りは1:1となる二等分は避けるのが原則です。




・スペースで魅せる

被写体をどこに置こうとか、背景の割合をどうしようといった概念を吹き飛ばすかのような大胆な手法です。意図的に何もない空間を大きくとったことにより、小さく写った被写体を逆に強調させているような写真になります。

これはその逆でスペースを作らず、画面いっぱいをメイン被写体で埋め尽くすような構図です。窮屈な印象かもしれませんが主題の迫力や存在感を表現するのに有効なやり方です。1枚目の青空の写真もこの漁船の写真もスペースで魅せるやり方は観賞者にインパクトを与えてくれます。

・要素が複合的な構図

この作品は様々な要素を複合的に使った構図です。船体の部分とそれ以外の部分の比率が1:1.5、左下から入るロープの導線、額の中の額効果など個人的にはチョット色々やりすぎて「あからさま」だったかなと反省する1枚ですが、ここでは3分割構図の壊し方という意味合いでご参考までに載せておきます。

 

いかがでしたか?3分割構図はあまりに有名な構図の基礎のように言われているので、誤って必ず3分割構図で撮るのが正しいと思い込んでいる方もおられたと思います。構図は3分割構図に限らず今回ご紹介した手法やそれ以外にもたくさん存在します。

主に比率に基づいた考えが多いです。こういったスペースや分断線、被写体の位置などを決める比率などを意識して撮るか、あるいは一切意識せずに自然に撮るかはあなたの自由です。しかし意識せず自然に撮った写真が結果、黄金比だった!なんて事は決して珍しくはありません。人間は遺伝子構造がすでにフィボナッチ黄金スパイラル構造なのですからね。本当の天才は無意識下で黄金比をつくるのかもしれません。

もし写真を撮るときに「空が本当に綺麗だからもう少し空の割合を増やそうかな?」と感じたら3分割線など無視して迷わずそうして下さい。あなたが感じたことを表現するのに根拠があって比率を調整した、という事であればそれがベストの比率と言えるでしょう。あまり数字的なものやルールのように言われている手法に縛られるのは本当に勿体ないことだと感じます。

三分割構図とその壊し方!でした。

今回はこの辺で!!




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~本日の毎日100ショットスナップ~

EOS6D mark2 + EF70-200mmF2.8L IS

これは黄金三角構図というやつです。考え方は普通の三分割構図に似ていて違いは線を対角線で使い、そこに発生した三角に準じて被写体を配置することです。興味のある方は黄金三角で検索してみてくださいね。