究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はツーリング写真解説はお休みしてR1200GSのことを書いてみたいと思います。
以前の投稿【世界一長文R1200GSインプレ】でも書きましたが、R1200GSの弱点と言えるファイナルギアドライブですが、定番のトラブルとしてリング状のオイルシールが劣化してオイル漏れが発生するというのがあります。
例にもれず私の2008’R1200GSもついに発生しました。
ファイナルのオイル漏れの多くはこの中央のリング状の穴から漏れるパターンです。
症状は少量の漏れでしたが、それでもホイールやブレーキディスクローターに付着してリアブレーキが効かず、タイヤにもオイルが付いたので危険な状態でした。
ファイナルギアドライブのオイル漏れには様々な原因がありますが、このように下から覗いて中からオイルが漏れているようですと、ギアユニットのクラウンベアリングに大きなガタつきなどが発生しているなど重症である場合もあります。
放置して各ギア、ベアリングにダメージが及ぶとファイナルギアドライブのアッセンブリー交換となり、修理費用は絶望的な金額になります(確か30万円くらいかかります)。
今回はファイナルギアドライブのシール交換で解決できそうなので、かかりつけのディーラーさんに他のメンテ作業も併せてお願いすることにしました。
他のメンテ作業とはリアのブレーキディスクローターとブレーキパッドの交換です。どちらも摩耗の程度が限度値になり、今回のファイナルギアのオイル漏れでオイルが付着してしまったので同時交換です。
ちなみにBMWに詳しくない方が聞くと驚くのですがBMWは国産車と違ってあまりブレーキパッドが摩耗しません。高速道路が多い人は5万キロとか持ってしまいます。これはディスクローターも削りながら減っていくかららしいです。私の2008’R1200GSはこの10年で77000㎞の走行距離。リアブレーキパッドは今回で2回目(フロントはまだ1回だけ)の交換です。そして厚み5mmのリアブレーキディスクローターはメーカーが推奨する摩耗限度(0.5mm減)を下回って4.4mmくらいになっていました。
ブレーキパッドが長持ちするのは有難い話ですが、問題はBMW純正部品のディスクローターの価格です。リアの場合は1枚で約3万円。仮にフロントの2枚と合わせて交換となると工賃も併せれば15万円以上はかかってしまうのです。
そこで妙案となるのがアフターパーツメーカー製ですがサンスター製でも純正ほどではありませんが同様に高いです。コスパを優先すると若干怪しいチャイナブランドを見ると意外とBMW用の製品もあることが分かりました。
Arashi…??Araiヘルメットのロゴを丸パクりしたような怪しいブランドですが、何とネット通販で5900円でした。命に係わる重要なパーツであるブレーキに、このような危ない橋は渡りたくありませんが約1/5の価格では仕方ありません。
ネットでアラシブレーキディスクローターを検索すると、国産のバイクではかなり使っている人も多いようなので、それほど粗悪な品ではないようです。よく見ると穴のパターンが少し違いますが、そこは気にしません。R1200RTやK1300Rなどのオンロードモデルにも共通としているブレーキローターなので仕方ありませんね。
しかしネットで調べてもアラシをBMWで使った人の情報が何もなかったので信頼性については私が人柱になってみたいと思います。
ブレーキパッドは普通にFERODOを選択しました。
ファイナルドライブのオイルシール交換、ファイナルオイル交換。ブレーキディスクローター、ブレーキパッド交換、ディスクローター固定ボルトは新品へ、キャリパーはピストンのもみ出しをしてもらいました。
全部お願いして3万円くらい。この程度ならBMWの維持費として考えても許容できる範囲ですね。
摩耗や信頼性について何か書くことがあったらまたご紹介します。
~本日の毎日100ショットスナップ~

勝浦の第七漁港で見つけた光景です。漁港はこのようなコンテナや防錆用のペンキなど意外とカラフルな被写体が多くてデザイン要素の練習にも最適です。