究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、すこし前にお役立ち情報として初めてのキャンプツーリングとしてオススメのツーリングテントをご紹介しましたが、想像以上に好評だったので今回もキャンプツーリングに関わるお役立ち情報をいってみたいと思います。
題して「キャンプツーリングで道具沼にはまらない唯一の手段」です。
キャンプツーリングの道具沼とはカメラで言われるレンズ沼と同じでテントやらシェラフやらキャンプに関わるあらゆるギアが次から次へ欲しくなって、必要でもないのについ買ってしまう…物欲の底なし沼のことです。
かく言う私も10年くらい前はどっぷり沼にはまっていて、海外製の高級なテントやらビンテージのガソリンランタンやら、飾りにしかならないようなギアやらをつい買ってしまう病気でした。
もちろん沼にハマるのは必ずしも悪いことではありません。お金に余裕があって新しい道具を試すこと自体が楽しいという事であれば、沼などと呼ばずにご自身のライフワークとして大いに楽しむべきです。
しかし本当は買いたくないのに欲しくなってしまう!と病的に困っている方々へ、私なりの方法で「道具沼の脱却法」をご伝授いたしましょう。
といっても長々と説明するようなコトではありません。1つのシンプルな道具を選び、長く使い倒して旅の思い出と道具への愛情をたっぷり注ぎ込んであげましょう!はい、これだけです。
大したモノは何もありませんが以下に私の旅の道具達をご紹介いたします。(お勧めのキャンプギアという意味ではありませんよ)
・スノーピーク ロゴダブルマグ330
スノーピークのサーモマグ。説明するまでもありませんが熱いコーヒーや冷たいビールが屋外にいても保温される優れもの。15年くらい使用しています。こういった物は紛失しない限りダメになりようが無いので半永久的に使えてしまいます。
・PRIMUSのチタンクッカー
プリムスのチタンクッカーです。写真がやや露出オーバーですが真っ黒で様子が伝わらないのでこのように撮っています…
現在のプリムス イージークックミニキットの前身ともいえるチタンクッカーでしょうか。15年くらい使っています。チタンクッカーは軽量でお湯がすぐ沸くため重宝されますが、熱伝導の関係で食材が焦げやすく大した料理は作れません。しかしこのチタンクッカーで沖縄のヤシガニをボイルしたり北海道で鮭を入れた味噌汁を作ったりした思い出が詰まっているお気に入りの旅の相棒なのです。
・SnowPeak 焚火台S
スノーピーク 焚火台S もはやキャンプツーリングを愛するライダーの間では説明不要のド鉄板アイテムですが、私も例にもれずコレが発売されたときは飛びついて買いました。以降、キャンプツーリングでは焚火という行為が欠かせないものになりました。
まだ10年も使っていませんが見た目はかなり年季が入っております。少々重いですし現在ではピコグリルなど、他に良いな~と思える焚火台が発売されていますが愛着があって今でもコレを愛用しています。
・Snowpeak ワッパー武器Ⅱチタンカトラリー
こんな小物といえるカトラリーも15年くらいは使っています。これも紛失しない限りは買い替える理由など見当たらず、ずっと愛用しております。
・Bawloo ホットサンドメーカーシングル
バウルーのホットサンドメーカー。中央で2つに分かれるダブルではなく、こちらはシングルタイプです。食パンの間に具材を多めに入れたり、冷凍の肉まんをプレスして焚火で焼いたりするにはシングルがお勧めです。主に朝食で活躍します。これも年季が入っていますが内側のコーティングが剥がれることはありません。
・Trangia ケトル0.6L TR-325
トランギアのケトル。0.6LのTR-325と思われます。いつ買ったか記憶にないほどですが10年以上は使っています。注ぎ口が絶妙で軽くコンパクトなのが気に入っております。
・MSR ウィスパーライトインターナショナル
ガソリンストーブはMSRのウィスパーライト インターナショナルです。冬のキャンプでも火力が衰えずプレヒートもしやすいです。レギュラーガソリンも使用できますが今はホワイトガソリンを使用しています。2005年に購入してずっと使っていますが、一度もオーバーホールしていませんが故障知らずです。
火力も安定していて燃焼音も比較的静かです。今売られているウィスパーライトは五徳の形状が変わったようですね。
・MSR アルパイン フライパンSUS
MSRのALPINE FRY PANというシンプルなステンレス製のフライパンです。テフロンなどのコーティングがありませんが、逆に考えればコーティングの劣化、剥がれがないので長く使えて万能です。
焚火台にかけてステーキを焼いているところ。
・Snowpeak まな板
スノーピークのまな板です。包丁をマグネットで留めて折りたたんで収納できます。キャンプツーリングの時は食材を切って焼く程度の簡単な調理ですが「食材を切る」という行為がなぜか重要と感じてしまいます。これも発売されてすぐ買ったので8年くらい愛用しています。

いかがでしたでしょうか。キャンプに使う道具は旅の道具であり、たくさんの旅の思い出が詰まった頼もしいヤツらなのです。
見た目はもう買い替えた方が良さそうなほど黒ずんでいますし、新しいキャンプギアは機能的でオシャレかもしれません。しかし…それでも自分と共に旅をした道具たちを大切にして、キズや汚れを誇りに思えるようになれば、よりキャンプや旅の本質的な魅力と向き合えるのかな…そんな事に気が付いたとき道具沼から抜け出した記憶があります。
皆さんも今お使いになっているキャンプギアを使い倒して、キズや汚れを誇りに思ってみてください。そして旅の思い出をたくさん詰め込んで道具を愛してみてくださいね。
今回はこの辺で!