SNSのコメントで訓練できる不思議な写真術<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはFacebookやInstagramなどのSNSコミュニティーは活用されていますか?

SNSやブログなどのインターネットを使ったコミュニティーは我々アマチュア写真家にとって貴重な写真の発表の場です。その昔、アマチュア写真家は発表の場といえばコンテストくらいしかなく、写真道を志す上で重要な「誰かに見てもらう」を意識できる機会が現在よりも少なかったと言えます。

現代で写真道を志すのであれば、このSNSという不特定多数に発信できるコミュニティは活用しなくては勿体ないです。もし盗用やセキュリティー面で不安があれば、用途が限定されるようサイズダウンしたりウォーターマーク(署名)を入れたり、ナンバーや顔は写らないよう撮る、といった少しの工夫で対策ができます。

多くの人に見ていただける幸福を味わう→写真を撮っている自分を実感する。そのためには自分で見る用の写真ではなくSNSなどで繋がっている多くの人々に見ていただく写真を撮るぞ!と意識してみましょう。




さて今回の<中級>ツーリング写真解説ではカメラの操作や基本的な撮り方はマスターされている中級レベルの方を対象に、写真に関わる言語化の重要性と、その言語化力のトレーニングの手法をご紹介したいと思います。

撮影時に作品の意図を決定付ける言語化は必ず必要と言う訳ではありませんが、表現力をつけていく過程での中間的なステップとして、大変効果的なのは以前にもご紹介した通りです。

ここイイ感じ、あら~素敵な場所だわ、でカメラのシャッターをパチリと切っても事故的なラッキーパンチでも起こらない限りは良い写真などは生まれません。何がどうイイ感じなのか?どの部分に素敵だと感じたのか?どんな風に素敵なのか?自分がそこで写真を撮ろうと足をとめた理由を追及し、言葉にすることによってカメラの操作や構図を作ったり、レンズを選んだりといった作業に入れるのです。

ただ最初のうちはなかなか気の利いた単語が出てこないものです。こればかりはセンスとかの問題ではなく経験量に関わってきますのでイキナリ言語化などと言われても撮影現場で言葉が浮かばない!と苦しむのも仕方ないのです。しかし仕事の休憩時間や通勤中でも言語化をトレーニングできる手法があります。

それはSNSでお友達が発表している写真にコメントすることです。コメント欄にあなたが感じた、その写真の感想をあなたなりの素敵な言葉で作品に似合った的確な表現で褒めてみましょう。意外とこれ、難しいですよ!

さて、さっそく例題でチャレンジしてみて下さい。

この写真は私の撮った写真ですが、とりあえず今はSNSで見かけた誰かの写真と仮定して見てください。ポイントは他の人とは違って自分は写真に関わることを知っていて写真家っぽいコメントを入れる、ということです!さてどんなコメントを入れてみましょうか。

「どこですかココは?」「雨のツーリングご苦労様です」「あのバイクはR1200GSですか?」といった写っている事実に関わることにコメントを入れるのは決して悪いことではありませんが、それはフツーの人が入れるコメントです。

写真を趣味にしているあなた、写真が大好きで写真のことを色々と知っているあなたらしいコメントを考えて下さい。

「すてき~いい写真ですね」「いつかこんな風にカッコいい写真を撮ってみたいな」

といった月並みなコメントではなく、もう少し単語を意識して考えてみましょう。なぜ撮影者はこの写真を撮ったのか? 難しいですよ!




「濡れた路面に青い光が入り美しい旅のシーンです」「孤独であり過酷でもあった旅の工程を垣間見たようです」「冷たく寂しい最果てへのツーリングルートを感じました」といった具合に。私もイマイチなんですが…

コツは写真に写っている要素の特徴をよく見ることです。雨上がりで空が少し明るんでいるので濡れた路面が光っている、道路左にある防雪柵が規則的に続きこれも輝いてる、連続する矢羽根が雪国であることを感じさせる、斜めに入る道路が導線になっている、これらの写真から分かる特徴について、そこから撮った人がなぜここで写真を撮ろうと思ったのかを考えて、そして想像を膨らましてみましょう。

実はこれ、いい写真ほどコメントは簡単だっだりします。すべてそうと言う訳ではありませんが、表現しているものが単純明快でそれに対する観賞者の反応が1つしかないであろうというパターン。例えば楽しそうとか爽やかな、といった印象の写真です。

その反面、複雑な表情をした人物であったり、何も写っていないようで目には見えぬ何かを訴えているような写真などは、それを受けた人々の感想は多様かもしれません。これは感想を書くのが難しいですね。

言語化は撮影者もしくは観賞者が情景や被写体の特徴をきっかけに、感情がどのように動いたか?を言葉にするのが良いと思います。ですので全く感情に訴えるものが無かった、そもそも特徴がなにも無い、という写真だとコメントのしようもないものです。

気の利いた単語を脳内にたくさん在庫させておくのも悪くはありませんが、言語化のトレーニングの本質は感受性を刺激することです。言葉をいつも考えることで見えなかったものが見えるようになり、感受性が豊かになって写真家の心が徐々に養われていきます。

照れずに気の利いた言葉「美しい」「雄大な」「はるかな」「憧れの」「夢のような」「崇高な」「~を覚える」といった具合に積極的に詩人のような言葉を使ってみましょう。

SNSで見かけた良い写真に気の利いた単語を使ったコメントを入れてみましょう。これを繰り返して言語力、感受性が養われればあなたの写真もきっと進化するはずです。




にほんブログ村 バイクブログ バイク写真へ
にほんブログ村

にほんブログ村 バイクブログへ
にほんブログ村


バイク旅ランキング