光の使い方 徹底マスター【逆光編】初級ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回と前々回でツーリング写真、バイク写真における光の使い方として初級者向けに解説をしております。順光、斜光の特徴はお分かりいただけたでしょうか?

・光の使い方 順光編

・光の使い方 斜光編

今回は私が最もオススメしたい逆光の解説でございます。写真を撮る上で逆光と聞くと良いイメージがないかもしれません。「えっ写真は逆光で撮っちゃダメなんじゃない?」とか「せっかくのシーンだったけど逆光になってしまった」とかよく聞きますね。

しかしこれらの「逆光で撮ってはダメ」は大変な誤解ですので究極のツーリング写真の読者の皆さまはこれを機会にぜひ逆光の良さを知ってください。その昔、キャノンからオートボーイというカメラが登場し、それまで一般人には難しかったカメラの操作が簡単になりました。このカメラはオートモードにすればシャッターを押すだけでキレイに撮れる…と。

オートボーイの登場と時を同じくして「私はオートモードで十分」と口々にする人が激増し、現在でも多くのカメラユーザーはその風潮を残しています。シャッターしか押さない…という事は当然ですが露出はカメラの評価測光(AE)にすべて任せて、露出補正すらしないという事です。




このような使用方法では旅行先などで家族との記念撮影を撮るときに逆光だとAE任せでは人物の顔が暗くなります。本来なら露出補正するかストロボを発光すれば良いのですが多くの人はシャッターを押すだけで何もしません。せっかくの記念写真で家族の顔が真っ暗なのです。

多くの人はこの現象を経験して逆光ではダメ、あるいは露出補正をして顔は明るく撮れたとしても、こんどは青空が白っぽくなってしまったのでダメ、という理由で【逆光はダメ】が一般に浸透したと推測します。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/60 ISO100

逆光は被写体や情景をドラマチックに輝かせる魅惑の光源です。特徴を理解して逆光での撮り方をマスターしてしまえば一気にレベルアップすること間違いなしです。

では逆光の特徴とその撮り方を解説してみたいと思います。

逆光は強い光線がレンズを通してカメラ内に入ることでまずAEが狙ったイメージ通りに機能しないことです。AE、つまりカメラのコンピューターが自動で測ってくれた露出値。これは画面全体の平均であったり特定の部分などを計測して割り出しています。しかし、逆光の場合は強烈な光線を受けることによりカメラが「明るすぎる」と判断して暗く測光します。この結果、撮影者が狙ったイメージよりもはるかに暗い写真が出来上がるのです。

そこで、まずは重要なことは逆光での撮影では露出補正を積極的に行うことです。露出補正は難しいことのように感じますが簡単です。まずは1枚撮ってみましょう。そして撮った写真を再生ボタンを押して確認し、暗いと思ったらプラス(明るい方に)補正してもう一度撮ってみましょう。簡単でしょう?操作方法はカメラの取り扱い説明書に書いてあるはずですので分からない方は読んでくださいね。

逆光のもう1つの特徴としては被写体を輝かせてくれることです。ライダーやバイクといった被写体のエッジであったり、上の写真のように地上物は特に反射してキラキラと輝いてくれます。




このように光、輝きがあるだけで写真はぐっとドラマチックに、印象的になるのがお分かり頂けたと思います。

写真は光が命です。強い光、柔らかい光、そして影があることでカメラが守備範囲としているダイナミックレンジを超えて【写る部分】【写らない部分】が発生します。それらを巧みに表現したいことの手段として使う、これが写真の面白さと感じます。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F5 1/2500 ISO100

「コントラストがある」という言葉をどなたでも聞いたことがあると思います。簡単に言ってしまえば明るいところ、暗いところの両者があってメリハリがあるという意味です。

2枚目のキャンプツーリングの写真では海面の様子が明るすぎて写っていません。こういった部分が完全に真っ白だと白トビ(0)といいます。上の3枚目の写真ではライダーとバイクの様子が暗すぎて写っていません。これが完全に黒になると黒潰れ(255)と呼びます。デジタルの8bitデータは0から255の256段階で、その範囲をたくさん使った写真がコントラストがある、または階調が豊かな写真などと呼びます。

印象的なほど強い光、それらによって反射した輝き、コントラストなどは写真に必ず必要という訳ではありませんがツーリング写真において旅の雰囲気を演出する【印象的】【ドラマチック】な作品になるのは確かです。

逆光のシーンではフレア、ゴーストといった一般に画質低下とされ歓迎されない光学的現象も発生しますが、ここは誤解を恐れず思い切って書かせていただきますと「気にしないで撮ってください」と…これに尽きます。フレア、ゴーストは色々な出方があって全てが排除すべきとは思えません。

それよりフレア、ゴーストが出てはいけいなから…という過剰な意識で逆光での撮影チャンスを逃してしまう事の方が勿体ないのです。

次回はトップ光の解説です。




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