究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、紅葉のツーリングを楽しまれていますでしょうか?
紅葉など季節の被写体は理想はピークを狙いたいですが、もし時期が微妙に早かったり遅かったりした場合、あまりがっかりせず限られた条件の中でベストを発揮できるか、ウデの見せどころだ!と思って良い写真を撮ってみてくださいね。
ところで先日、ある方からカメラの操作方法でご相談を受けました。普通の景色をちゃんと撮っているつもりでも、やたら明るくなったり暗くなったりしてしまう。何が原因なのでしょう?と。
あまりカメラや写真に詳しい方ではなかったので、撮影モードはプログラムオートを使われているそうです。そもそも写真の明るさを決める露出とは、その場の光を真っ暗なカメラ内部にどれだけ取り込むか?が露出の考え方です。
上級者や星景写真などの特定の用途を除いて、通常はカメラの評価測光に委ねて、それに対して撮影者が必要であれば露出補正をするものです。
評価測光とはカメラの露出計とコンピューターが自動で「これくらいがちょうど良いであろう」という設定をしてくれるのですが、それは多くのカメラではシャッターボタンを半押しにした時に行われています。
シャッターボタンの半押しはオートフォーカスのピントを合わせること、そして露出を決めることの2つが行われるのですね。
私にご相談いただいた方は後ピン(被写体ではなく背景にピントが合ってしまった典型的な失敗写真)を恐れて近くにある物にシャッター半押しでピントを合わし、そのままカメラの向きを変えて風景を撮ったそうですが、最初にカメラを向けた場所が暗かったのが原因と判明しました。半押しはピントだけしか合わせていないと思っていたようですね。
こうした場合はピントだけを最初に合わせる方法としてはAFロック(多くの一眼レフは親指で簡単に押せる位置にボタンがあるので親指AFとも呼ばれる)機能を使うか、予め測光した露出を固定させるAEロック機能を使いましょう。詳しくはお使いのカメラの取り扱い説明書に載っていると思います。

さて本題ですが今回は<初級>ツーリング写真解説として、たまにはバイク、ライダーが主役ではなくヘルメットなどの小物を主役に撮ってみましょう~、という簡単なお話です。
この写真は何年か前に撮ったものですが、とある集落の古い民家を改築した倉庫です。懐かしい縁側があったのでそこにヘルメットとグローブを置いて1枚撮ってみました。
カメラがリコーGRとあまりボケてくれないカメラだったのでF2.8と絞りを解放にしてR1200GSアドベンチャーを極力ボカして存在感を調整しました。このように明確に主題はヘルメットであると構図するのがポイントです。
ヘルメットやグローブ、あるいは地図などツーリングと関連する小物を主題にして写真にするのもバイク旅を感じさせる良い写真になると思います。あまり愛車ばかり撮っているとマンネリにもなりますので、たまには如何でしょう?
今日はこれだけ!
また次回~