EOS Rに絞り込みボタンが無い理由…キヤノンEOS R

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、前回の投稿でキャノンから新発売されたミラーレス一眼カメラ EOS Rの店頭で触った感想を書いてみました。

EOS Rの感想の記事

今回はEOS Rの感想の記事で書けなかったある点について書いてみたいと思います。それはこのEOS Rには絞り込みボタンが無いのです。

絞り込みボタンとはキャノンが以前に被写界深度プレビューボタンと呼んでいたEOSシリーズをはじめ多くの一眼レフカメラに当たり前のようについていた機能です。一眼レフは例えばF5.6とかF11とかに設定してもファインダーで見る像はそのレンズの解放状態です。シャッターを切る瞬間だけ絞り羽が作動して設定した絞り値になるのです。なのでファインダーで被写界深度を確認するには絞り込みボタンを押して絞り羽を実際に作動させてみるのです。




多くのカメラはレンズマウントとグリップの間らへんにボタンが存在します。私のように風景写真が多い場合はかなり高頻繁に使う機能です。今回、店頭でEOS Rを持ったときに「あれっ絞り込みボタンが無いな」と気になりました。

きっとEVFを搭載したミラーレスカメラなんだから、設定した絞りに常時作動するリアルタイム式なのだろうと思いました。しかしファインダーを覗きながら絞りを変更しても像から確認する被写界深度に変化はありません。あれ~変だな。

SONYのα7などは常時絞りを反映したリアルタイム式らしいですが、キャノンはせっかくのミラーレスでEVFなのになぜリアルタイム式にしなかったのでしょうか?ボタンが然るべき場所に無いのに被写界深度をプレビューしたいときはどうするのでしょう?調べたところボタンカスタマイズ機能で割り当てることが可能なようです。そしてリアルタイムに絞りを反映する機能は現段階では無いみたいですね…。

不思議です。。。なぜこうなっているのか不思議!

確かに絞り込みボタンは地味な機能で実際のところは多くのユーザーは使っていないかもしれません。被写界深度についてはデジタル時代の昨今では実際に1~2枚と試し撮りして確認した方が分かりやすい、というのも有るかもしれません。しかしそれならば尚更のこと絞り込みボタンを廃止してEVFでリアルタイムに絞りを反映し事前に確認できた方が良いはずなのですが。




 

EOS Rの感想の投稿で書きましたが・EVFはどのように写るのか確認できるもの、・OVFは光の様子など肉眼でよく分からないものを見るもの、が私の感想ですと書きました。OVFは実際にこれが写真になったらどのように写るのか?すぐにイメージができる人には綺麗に見えるOVFが良いのだと思います。逆に写真にしたらどのように写るかイメージができない人にはEVFの方が分かりやすく親切であると言えます。

被写界深度を慎重に調整して撮った写真の例 メイン被写体とその手前1~2m程度に合焦させ背景はボカしている

SONYは新たなカメラユーザーを視野に入れて全ての人に優しく作っているのかもしれません。その一方でカメラメーカーとして老舗のキャノンはファインダーで確認した世界が写真になるとどう写るのか?はあくまで撮影者の手腕、想像力の領域でありソコを大切にしよう!という写真表現の考えを大切にしているのかもしれません(たぶんだけど)。

もしかしたら、どこかのタイミングでソフトがアップデートされてEOS Rも絞りがリアルタイムに反映されるようになるのかもしれませんが。

EOS Rの絞り込みボタンがどのような根拠で無いのかは重要ではありませんが、何よりEVFについての疑念が拭いきれません。液晶モニターのライブビューとファインダー内の映像、外に露出して設置されているか暗い箱の中にあるかの違いで同じものが2つあってあまり意味がないように感じてならないのですが…

兎にも角にも素晴らしきカメラの世代交代を静観して数年後に検討してみようかと思っています。だって今はお買い得な中古が存在しませんからね。




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EOS Rの実機をいじってみました 話題のミラーレス EOS R

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有難うございます。今回はツーリング写真解説をお休みして、たまには日記風の普通のブログ投稿をしてみたいと思います。

この休日は色々と所用があってバイクには乗れず、ちょっとした空き時間でカメラ屋さんに足を運んでみました。すると話題の新型ミラーレス機 EOS Rの実機があったので少しイジってみたのでEOS Rについて感じたことを書いてみたいと思います。

EOS R グリップや構えやすさは良好、質感も良く所有欲を満たしてくれます。

いまカメラ業界は従来の光学ファインダーを搭載したデジタル一眼レフの時代から、ミラーレス一眼レフ主体の新たな時代となる過渡期を迎えています。先行して好評だったSONYのα7はフルサイズミラーレス機という意味では独壇場と言っていい存在でしたが、大御所といえるキャノン、ニコンの二社がこの秋にSONY α7の牙城を崩すべく投入した2モデル キヤノンEOS R 、ニコンZ6、Z7の登場で勢力図がどうなるのか注目が集まっています(私はあまり関心ありませんが…)。

ここで言うミラーレス一眼とはフルサイズセンサーを搭載したハイアマからプロにまで対応したスペックであること、そしてファインダーを搭載したモデルという意味でのミラーレス一眼の話題でございます。ミラーレスのファインダーとは電子的な映像がファインダー内に表示されるEVFというファインダーです。

ミラーレス機の普及でEVFという言葉が定着し、それと区別する目的で従来のペンタプリズム等を使った光学的なファインダーをOVFと呼ぶようになりました。

従来のOVFはピントを合焦させるのにフォーカシングクリーンに設置された測距点で行っていますが、そのポイントは中央に寄っていて高速で動く被写体を画面の四隅などで合焦させるのが苦手でした。それに対しミラーレスに搭載されているEVFは画面全体に測距点があるためAF性能で有利と言われます。

その他にもボディがコンパクトであったり画面をタッチした部分にすぐに合焦させたりと利点は多くあり次世代のカメラと言われてきました。

実際に店頭にあったEOS Rを電源を入れ、各機能を操作し、何枚か試し撮りをした感想を書いてみたいと思います。




・ファインダーを覗くとモニターが消え、EVFが表示する。ファインダーから顔を離すとEVFが消えモニターが表示する。これには最初びっくりしました。という事は撮影現場ではEOS Rの電源を投入したら通常のデジカメのように常時モニターがライブビューしているのが基本という事のようです。慣れればこちらの方が良いかもしれませんね。

・ボディの大きさ、重さは通常の一眼レフに慣れたユーザーであれば可もなく不可もなく自然に持てるボリューム感だと感じます。展示していたEOS RにはRF24-105㎜F4L IS USMというズームレンズが装着されていましたが、ボディとレンズのバランスも良く構えやすいと感じました。

ただしミラーレスは小さいという先入観があると「これでミラーレスか?」と思うほど大きく感じます。EOS6D mark2と大きさは大差ないです。これについてはSONY、ニコンのライバル機種も同じです。

・質感はさすがに作りこんでいて従来のEOS中級機種以上と同様のマグネシウムボディに防塵、防滴構造で信頼感が伝わってくる質感です。カメラ好きをがっかりさせないカッコよさがあります。グリップも私の大きな手でも指先が届いてしまうことなく良好でした。

・EVFはEVFとして見れば綺麗なのかもしれませんが従来のOVFのような美しさとはほど遠く感じます。ただしファインダーを覗きながら設定した露出の明るさや露出補正した結果がすぐ確認できるのは便利かもしれません。簡単に言ってしまえば従来のライブビューがそのままファインダー内に表示されているだけと感じました。

対して私の愛用しているEOS6D mark2などミラーとプリズムを持つ従来の一眼レフはファインダー像が美しく明るく感じ、情景や被写体あるいはそこに存在する光の様子をファインダー内で確認することができます。これ、私なんかにすると凄く重要なポイントです。

私の個人的な考えですがEVFはどのような写真になるのか事前に確認できるもの、OVFは情景や被写体の様子、光の状態など肉眼ではよく分からない部分を確認するもの、と区別できるのではないでしょうか。

 

EOS Rカタログ

・操作したり何枚か撮ってみた感想。親指AFやAEロックボタンは「ずいぶん押しにくい所につけたな」という印象でしたが自分の物になってしまえば慣れの問題かもしれません。シャッター音はミラーが無いとは思えない程に歯切れのよい音でしたが、消音機能が備わっているようなので電子音なのでしょうか?

・今回のEOS Rより従来のEFマウントではなくRFマウントという新たなマウントシステムになりました。小型なはずのミラーレス機だからと言って口径を小さくせずEFと同じ54mmを採用、かつ新たなマウント通信を備えています。このマウント通信によって高級コンデジによくあるようなコントロールリングをレンズに備えていて、シャッター速度や絞り値などを割り当てることが出来るようです。

・マルチファンクションバーなる新たな操作部がファインダーのすぐ右あたりに設置されていて、指をなぞったりタップすることでISOやWBや画像送りなどが可能になっている。これには素直に新たな時代を感じて感動してしまいました。便利です。

・デモ機のEOS Rにも装着されていたレンズ RF24-105mmF4L IS USMも良さそうなレンズですがカタログに掲載されていた12月発売予定のRF28-70mmF2L IS USMもこのズーム域でF2通しとは興味深いレンズです。お値段は42万円と失神しそうな値段ですが、所有している広角から標準の単焦点がコレ1本で済んでしまうと考えれば強ち高いとは言えないかもしれません。




・・・総評として

スペックだけで比較してしまうとSONY α7の存在を脅かすとは思えません。しかしこれらのスペックは我々ツーリング写真を撮る人にとって大きな違いとは思えないので従来のキャノンユーザーがレンズ資産を生かすという意味で、いまミラーレス機を買うなら良い選択肢なのは間違いなさそうです。従来のEFマウントのレンズもEOS RのRFマウントに変換するアダプター(通常タイプで15000円、コントロールリング付きで30000円)があるので今持っているEFレンズ資産を生かすことは可能です。

このEOS Rでどのような写真が撮れるのかを試した訳ではありませんので、これ以上はコメントできませんが、フルサイズセンサーでバリアングルモニター搭載、という意味では私のEOS6D mark2と同じですしツーリング写真に向いていると言えなくもないです。

しかし話題に上がっているようなスペックに気をとられてはいけません。私がバイク用カメラとして最も残念だと感じたのはバッテリーの持続力です。私のカメラEOS6Dmark2と同じLP-E6N(1865mAh)バッテリーを使用しているのですがEOS6Dmark2が1200枚に対してEOS Rは370枚と3分の1以下の持続力なのです。これではキャンプツーリングでは何個も予備のバッテリーを持って行くか、走行中にDC12Vから電源を接続して走行中に充電するなど、色々と面倒が発生します。私のような使い方ですとバッテリー1個では日帰りツーリングでも足りないです。これは見逃せないマイナスポイントですね。

いまネットで簡単に検索したところEOS Rボディの値段は23万円くらい(定価はオープン)、RF24-105mmF4L ISが定価155000円です。もし私の前に撮影機材に使ってよい現金40万円があったら迷わず買うと思います。EVFとバッテリー持続時間の疑念は拭えませんがそれ以外の可能性を試してみたいです。

しかし同じ40万円でも何に使っても良いという事であれば、このカメラは買わずに旅の資金にあてがいたいです。現状の撮影機材に何の不自由もないのに高額な投資はできません。

ただ間違いなく言えるのはEOS Rの登場でキャノンもいよいよ次の世代にシフトしはじめた、という事実が確認できました。ともするとキャノン内ではEFレンズはもう開発がストップしていて全てRFレンズの開発に注力されているかもしれません。かつてFDマウントからEFマウントに変わったようにEOS Rの登場を機に新たな時代が始まる予感です。

このEOS Rが新たな世代のカメラなら数年後には後継機や派生機種が発売され、やがてこのタイプが普通のカメラとして普及していくのでしょう。その時になって光学ファインダーのカメラはどうなっているのでしょうか?多くの進化は新たな機能にばかり注目されがちで、人々に注目されない何かを失っていくものです。そして失ったものが実は大切なことだったと気が付くのは何年も先だったりします。キャブレターが最高だ、真空管アンプとアナログレコードが好きです、といった具合に未来に「カメラは光学ファインダーだ」とうったえる玄人が出現するかもしれませんね。

そしてこのEOS Rを皆さんにバイクツーリング用としてお勧めできるカメラか?と聞かれれば現状でフルサイズ一眼レフをお使いであれば、わざわざ買い替える必要はないと思います。ツーリングシーンでは素早く動く被写体を精度の良いAFで追うシーンは少ないからです。

現状がコンデジで一眼へとステップアップしたい、という事であれば良い選択肢だと思います(ボディ+RFレンズで予算40万円ですが!)。そしてはじめてカメラを買うよ!という初級者の方にはお勧めいたしません。写真のことを学ぶ上では光学ファインダーは良い仕事をしてくれるのです(理由はここでは割愛)。

カメラを買い替えるか悩んだ時、そのカメラを手に入れて自分の写真がどう変わるか?これを考えて答えが明快に出ないようなら買い替えは控えるべきです。新型のカメラやレンズの話題でメディアが盛り上がっていても、私たちはいつも写真のことを考えましょうね。

EOS Rをお店でみてきた感想でした!!




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