バイクツーリングのレンズ選び3 望遠ズーム~超望遠の使い方

前回の続きです…

ツーリング写真、バイク写真におけるレンズ選びについて解説しております。といっても皆さまにオススメできるレンズという意味ではなく、あくまで私が現在使っている機材の紹介です。皆さまにオススメできるレンズ選びについては次回に書いてみたいと思います。

1回目の超広角と広角レンズ、2回目の標準レンズ、そして今回が3回目の望遠ズームレンズとなります。




・キャノンEF70-200㎜F2.8L IS

キャノン EF70-200mmF2.8L ⅡIS(白いレンズ)

今までの解説ではEF14㎜F2.8L、EF35㎜F2IS、SIGMA50㎜F1.4ARTといった具合に単焦点レンズのご紹介でしたが、ここでズームレンズの登場です。キャノン純正のLレンズ EF70-200㎜F2.8L ISです。このレンズはキャノン大三元などと呼ばれている3つのF2.8通しズームレンズの1つです。

大三元レンズとはEF16-35㎜F2.8L、EF24-70㎜F2.8L、そしてこのEF70-200㎜F2.8Lの3本でどれもLシリーズの高級レンズとなります。

定価は28万円ですがヤフオクなどでの中古相場は旧型ということもあり7~8万円くらいでお得な感じです。

現在では2018年9月に登場したばかりのEF70-200mmF2.8LⅢ IS という型番で3型に進化しています。私のモデルは2つ前ですが、手ブレ補正ISが搭載された第2世代の70-200F2.8です。といっても発売は2001年頃なのでけっこう古いモデルです。フィルター径77㎜、重量1470gですので気軽にバイクに積んでいくような代物ではありません。ではなぜ大きく重い望遠ズーム、ましてや大口径F2.8にこだわって使っているかを解説したいと思います。

キャノンEF70-200㎜F2.8LⅡ IS F2.8

こちらの作品をご覧ください。2017年の夏の北海道ツーリングのひとこまです。網走のアラゲハンゴンソウ(特定外来種)が咲き乱れる空き地で撮りました。少々マニアックな話ですが被写界深度とはたとえそのレンズの解放を選んでも、よほど近くの被写体でない限りは点ではなく、ある程度の奥行きが存在します。

ではその奥行方向に存在している合焦の範囲をどの位置に設定するのか?AFに任せていると普通にピントピークがメイン被写体(この場合はライダー+バイク)に合います。これをAFに任せず少し手前に合わせたのが上の写真です。バイクとそれより手前側の数メートルに存在する花にピントを合わせました。

背景も美しくボカしてこのように撮る、これがやりたくてF2.8を必要としているのです。逆に言うとたったコレだけのために大きく重いF2.8望遠ズームを持ち歩いているとも言えます。

70-200㎜という焦点距離の用途は次の通り。特定の被写体(主にバイク、ライダー)を主題として切り取るツーリングシーン用として70㎜。背景、遠景を引き寄せる、または空間を圧縮させる200㎜。といった具合に使い分けます。ほとんどこの2者でその中間にある105㎜とか135㎜の位置はほとんど出番がなく、ズームは撮影スペースに制約が発生した場合の最終的な微調整で使います。

 

焦点距離150㎜ 撮影場所はこれ以上は下がれない

ライダーやバイクが主役となるツーリングシーン用。なおかつF2.8で表現したい写真のイメージがあるからこそEF70-200㎜F2.8Lをバイクに積んで走っているのです。

 




・SIGMA150-600㎜F5-6.3DG C

多くの方が驚かれるのがこのレンズです。まさかバイクツーリングで600㎜の超望遠??!私がこのレンズを使って撮りたいものは明確で「道」です。道は旅と密接な関係のある被写体で、道は不思議なことに写真の主題として撮ると、見る人々に何かを誘うような写真になる…と最近になって気が付き、特にこのレンズをもってツーリングに出る機会が増えました。

このレンズを手に入れる前はキャノンEF100-400㎜F4.5-5.6L ISという直進ズームの望遠を愛用していました。しかしある方が野鳥撮影用に所有されていた600㎜レンズでバイク写真を撮っているのをお見かけして閃いたのです。

「600なんて考えたことも無かったけど何か面白いのが撮れるかも」そう考えた良いタイミングで我ら庶民の味方SIGMAさん(失礼ですが)が現実的な価格でこのSIGMA150-600㎜F5-6.3DG Contemporaryを発売してくれました。ちなみにメーカー希望価格150000円で中古相場は8万円前後でしょうか。

 

SIGMA150-600mmF5-6.3DG Contemporary

600㎜の超望遠となるとキャノン純正レンズではこのSIGMA150-600㎜F5-6.3DGに該当するレンズがそもそも存在しません(近々に発売されるのでは?という噂はありますが)。あるのはEF600㎜F4L ISという定価137万円、重量約4㎏というトンでもないレンズで、それは完全に野生動物を対象としたネイチャー写真家向けになります。

SIGMA150-600㎜F5-6.3DGを使って通常の望遠では撮れないような道の表情をとらえる訳ですが、このレンズは実は600㎜まで守備範囲としたレンズと考えると、すごく軽量コンパクトなのです。誰も賛同してくれないのを承知で書きますが、そういった意味でもSIGMA150-600mmF5-6.3DG Contemporaryはバイクツーリング向けと言えるのです。

EF70-200㎜F2.8LもSIGMA150-600㎜F5-6.3DGも望遠の場合は「これ以上は後ろに下がれない」というシーンがとても多いので、最終的な微調整が必要とされるためズームレンズという訳です。ライダー、バイクを主題とした特定の被写体を撮るのがキャノンEF70-200㎜F2.8L。道を主題に抽象的と言えるほど強烈に圧縮した写真を撮るときがSIGMA150-600mmF5-6.3DG Contemporaryとなるわけです。

EOS6D Mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG + キャノンエクステンダー×2

 

次回はレンズ選びの総合的なお話とオススメのレンズです。

つづく

 




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SIGMA150-600mmF5-6.3DG Contemporary

スナップではありませんが、今年1月の月食の様子を撮った1枚です。SIGMA150-600mmF5-6.3DG Contemporaryに×2エクステンダーを装着して1200㎜相当で撮影しました。さらにトリミングで月の右を切り落として迫力を加えたものです。