秋の紅葉ツーリング写真、ワンポイントで構図に安定を!

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは写真についてどれだけの情熱をお持ちですか?また写真について今後の人生でどのように楽しまれていきたいですか?

写真はこの先もずっと上達しながら趣味として楽しんでいきたい、いつかプロになって仕事として写真をやっていきたい、世界に通用する写真作品を生み出して芸術の道を志したい…、またはいやぁ~そんな大げさなコトではなく、ツーリングのついでにチョット良い写真が撮れればいいな程度です、などなど色々だと思います。

私は先日、ある方から「プロにはならないの?」と聞かれました。その方はあまり写真について詳しい人ではなかったので、私が撮ったような写真をみてプロのようだ、と感じたそうです。

嬉しいことですがプロのカメラマンは私には無理です。知人や前職にカメラマンは何人かおられますが、本当に大変なお仕事で尊敬に値します。

デジタルが普及した昨今ではアマチュアのレベルが飛躍的に上がり、個人がアプリやサイトで撮った写真を販売できたり、企業やお店が宣伝に使う商用写真も大抵はその会社内に自前カメラマンのような人がいてプロに依頼するまでもなく用は足りてしまう。雑誌や広告関係も出版不況が長引いて仕事が少なかったりと、カメラマンをとりまく環境は決して良いとは言えません。

そんな中で私のような人間ではとてもやっていけそうにありません。技術的にも無理ですし頑固な性格を考えても無理です。私にとって写真とは遊びであり、冒険であり、そして誰かに無償で差し上げるプレゼントのようなものです。それでもソコに価値がある…という事であれば別ですが、今考える限りではそのような需要はないかなと思います。

しかし残りの人生を写真にかけてみて、将来に何か花咲くような素敵なことのキッカケになればいいな、そんな風に感じながら写真を楽しんでいくつもりです。

 




 

さて今回は秋の紅葉ツーリングシーズンに合わせて紅葉のツーリング写真を使った構図の解説でございます。

こちらの作例をご覧ください。千葉県市原市の養老渓谷に近い月崎林道で撮った写真です。この林道は以前はダートが残っていましたが、いまは全線が舗装となってしまいオフロードが好きなライダーには寂しい限りです。

光が差し込む日中の時間帯に紅葉の木々からの光をとらえた写真で、構図としてはS字を描く道路がデザインとして効いています。S字は写真の観賞者の視線を楽しませるという意味では理想的な要素です。しかし、これだけでは何かモノ足りません。画面の下半分くらいがどうにも弱いのです。

 




 

そこでカメラディスタンスを長くとり引いた写真にしてみました。すると画面内にススキが入って画面の下半分に明るさと緑、そして安定感が加わりました。

ススキはよく見ると1つの鉢植えのようにまとまっていて、置物のような安定があるのが面白いです。なかなか見つけることができませんが、こういった前景の入れ方もアリだな!と勉強になった1枚でした。

ちょっとした気付きと小さな工夫ですが、それが写真の完成度を高める重要な役割をするときがあります。この時は偶然にも手に入れたことですが、好奇心、感受性、想像力を高めていけば、きっと意識してできるようになると思います。

今回はこの辺で!

 




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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県市原市 月崎林道 人気のローカル鉄道 小湊鉄道の月崎駅から近く。養老渓谷方面に抜ける舗装林道です。紅葉は局所的ですが混雑が少なくてオススメの撮影スポットですよ。例年の見ごろは12月初旬となります。房総半島の紅葉は遅いんです。