北海道ツーリング2018 ツーリング写真ギャラリー
~まるでモンゴルのような稚内の景色~

この日の稚内市の天気予報は曇り時々雨。しかしどうせ当たらない天気予報など見る意味するら疑問に感じていた旅の中盤。
「天気予報より空模様と自分の勘だ!」
そう思って稚内森林公園キャンプ場からオロロンラインを南下してみた。この旅では中身8日間がずっと稚内に滞在していることになる。オロロンラインも何往復したか分からない。もう自分は一生、オロロンラインを走らなくても良いよ、と言えるほど何度も走った。日本中のライダーの憧れのツーリングルートを飽きる程に走ってやったぞ。
そんなことをヘルメットの中でブツブツと呟いていたら海の遠くに雲間ができて青空が顔を出した。「ほれ見ろ、また天気予報が外れだ」どんより曇り空は内陸の方へ流れてゆき、日本海からみるみる接近する眩しい空間。そんなとき道路から海水浴場の広い駐車場を発見した。
この広い空間で青空との境界をとらえてやろう!そう思い立ってR1200GS-ADVENTUREを海水浴場の駐車場に停めてみた。オロロンラインを走りゆくライダー達が「あいつあそこで何してるんだろう??」と不思議そうな顔でこちらを見ては走り去って行った。
海水浴場の駐車場と言っても自分が住んでいる房総半島のソレとは大違いで、広い空間に草が生えているだけの何もない場所だった。どう撮っていいか考えるのは良い意味でも悪い意味でも、もう慣れたもんだ。我が青春のキャノンEF14mmF2.8Lをまだ1年も使用していないボディ EOS6D Mark2にセットして「とにかく広い」というシンプルな表現でいくことにした。もちろんバイクの大きさは得意の米粒構図だ。
ほどなく待っていると私のことを目掛けてやってきたかのように、雲の終わり目から差し込む太陽光の境界が接近してきた。時速20㎞くらいだろうか。その光と影の境界が私とR1200GS-ADVENTUREを照らす瞬間、私はシャッターチャンスを逃さなかった。
眩しい太陽光は私に「おまたせ~」と言っているかのようだった…が気のせいである。
坂の下海水浴場 恐らく日本最北の海水浴場ではないでしょうか。しかしお盆のシーズンであったにも関わらず、誰ひとり海水浴していませんし人っ子一人いませんでした。こうして超広角レンズで写真にしてみると北海道というより、まるでモンゴルの草原地帯みたいですね。