ツーリング写真におけるレンズ、焦点距離の選び方<初級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、長らく北海道ツーリングのネタでしたが今回は久しぶりに当ブログの本題である、ツーリング写真解説をいってみたいと思います。

今回は初心にもどって<初級>ツーリング写真における基礎的な部分、焦点距離と交換レンズ、そしてそれらをツーリング写真のどんな時にどのように使うのか?という解説でございます。




一応、おさらいですがカメラのレンズとはワイドにしたり望遠にしたり調整できる機能をズームといい、多くのカメラはズーム機能を搭載しています。一眼レフカメラではレンズを交換することによって、ワイドや望遠といった具合に画角を調整できますが、ズーム機能のあるものと固定されている単焦点レンズの2つが存在します。

きっと広角だの望遠だのといった知識については多くの方が既に知っていることだと思いますが、実際の撮影シーンで今、どのレンズを選べば良き作品が撮れるのか?悩んだ経験のある方は多いはずです。

ここではズーム機能が良いか単焦点レンズがよいか?というカメラやレンズの話ではなく、画角について広角、標準、望遠と大まかに3つに分けて、それらをツーリング写真のシーンでどのように使い分けたら良いでしょうか、という内容で解説いたします。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

こちらは焦点距離50㎜のレンズで撮った写真です。50㎜とはフルサイズ機のカメラで言う「標準レンズ」であり肉眼の光景に最も近い画角となります。APS-Cの一眼レフの場合は30~35㎜のレンズが標準レンズと言われます。

 

EOS6D Mark2 + EF70-200mmF2.8L

次にこちらの写真をご覧ください。全く同じ場所で撮った写真ですが、こちらは望遠の200㎜です。

最初の写真は情景全体の様子を自然に表現したかったので肉眼に近い50㎜、2枚目は廃墟になっているレンガの建物を迫力を出して切り取りたいと感じたので望遠の200㎜を選びました。

1枚目の写真はシーンを傍観者の視点でとらえた画面作りで、ポイントは前景に存在する紫色の花を、絞り解放で目一杯ボカし、そのポイント(カメラ位置)から’’見ている感’’を作っていることです。2枚目の写真はレンガの建物を絶対的に印象付けるため、大きく切り取るだけでなくライダーとの距離感を詰めて建物の印象を狙ったものです。

最初にこの場所で写真を撮ろうと思ったとき、まずはじめに目で見ている現状の空間がどうであるか?これを観察するのが最初です。主役であるレンガの建物の大きさと位置。撮影として許されるスペースの広さ。それらを考慮してバイクを停める位置を調整し、最終的に焦点距離(レンズ)を決定します。

まず最初に目で見てる現状の空間を観察する。これ、すごく大事です。当たり前のことを言うようですが、写真はシャッターをきれば一瞬で二次元です。目の前に存在する3次元の空間が例えば135mmのレンズで撮った場合、被写体の大きさ、位置関係、背景の範囲、そして圧縮度がどれくらいで写るかを事前に頭にイメージできるか?

これは最初のうちは難しいので、とにかく試しに撮ってみて感覚で身に着けていくしかありません。肉眼で見ている空間がどうなのか?その焦点距離を使えばどう写るのか?の感覚を経験をこなして養ってください。

EOS6D Mark2 + EF14mmF2.8L

こちらの作例は広角レンズ14㎜です。空に広がるウロコ雲の様子と強い午後の太陽光を印象付けるため、広がり感を狙っての超広角レンズのチョイスです。超広角を使用したことによりカーブしているダートに遠近感も与えました。

EOS6D Mark2 + SIGMA50mmF1.4ART

こちらは再び50㎜レンズ 標準画角の作例です。このように写真を見た人が本当にそこに居るように感じさせるのが標準レンズです。




ここで少し話が脱線しますが、以前に当ブログで〇〇だから△△したの法則、言語化の不思議、という解説をしました。今回説明している焦点距離、レンズのお話はこの2つと関係していて、焦点距離を選ぶ(レンズを選ぶ、ズーム機能を調整する)とは法則の「△△した」に該当し、言語化で最初に〇〇の部分を出せなければ焦点距離を選べないのです。

つまり「どう撮りたいか」をはっきり決めよう!という事です。

上の写真で言いますと1枚目は廃墟のシーンを訪れたライダーの様子を、観賞者に臨場感を与えて緊張を感じさせたかった→臨場感を与えるために標準画角50㎜を選んだ。2枚目であればレンガ造りの廃墟を画面内いっぱいに切り取り、迫力の崇高さとして印象付けたかった→建物の存在を大胆に引き寄せたかったので望遠200㎜を選んで切り取った。3枚目の写真であれば空いっぱいに広がるウロコ雲の様子と光を表現したかった→広がり感、パース感を表現するため広角14㎜を選んだ。…ということになります。

ここで一度、広角、標準、望遠の使い方として簡単にこのように覚えてみましょう。

1.広角レンズ

広げたい景色、雄大さの表現、特定の被写体を意図的に小さくしたい、などの意図に基づき広がり感、パース感をだす広角レンズ。

2.標準レンズ

写真の観賞者が写真内の世界の目撃者、傍観者であるかのように臨場感を感じさせるのが標準レンズ。

3.望遠レンズ

特定の被写体を引き寄せたり空間を圧縮して迫力を出すのが望遠レンズ。最初にどれくらい圧縮したいかイメージを作る。その上でどれくらい後ろに下がれるかスペースの確認をする。

 

これはもちろん絶対ではないですよ。望遠レンズで広がり感を出したり広角レンズで迫力を出すことだって出来ます。絶対的なルールや正解が無いのが芸術です。しかし初級者の方が焦点距離(レンズ)の選び方について皆目分からないという場合の最初の目安にしていただければと思います。

ではまた!





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