北海道ツーリング 直線道路の写真の撮り方 エサヌカ線、北19号、オロロンラインなど

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、この夏、北海道ツーリングに行かれる方も多いと思います。私も8月に行く予定で今からとても楽しみなのですが、旬な話題という意味合いで少しの間、北海道ツーリングのネタばかりになります。

俺は北海道ツーリング行けんよぉ…という方、申し訳ありません。むかし行かれた方は「あぁ懐かしい」と思い出にひたって頂き、いつか北海道ツーリング行くぞ!という方はご参考までにサラっと見てください。

さて今回の究極のツーリング写真解説は北海道ツーリングを象徴するような雄大な大地を貫く直線道路の撮り方の解説でございます。北海道ツーリングで有名な直線道路といえば道道106号オロロンライン、猿払のエサヌカ線、知床斜里の天に続く道、開陽台の北19号、上富良野のジェットコースターの道などですね。

主に道央から道北に集中している感じですが、有名ではない所でも本州では有り得ないような直線道路は道内の至る所に存在しています。知床斜里の天に続く道もつい最近になってTVCMなどで使われて一気に有名になりましたが、それ以前はかような名前もなく知る人ぞ知るスポットでした。




EOS1Dx F6.3  1/250 ISO100 焦点距離600mm

まずこちらの作品をご覧ください。去年の夏の北海道ツーリングで撮った1枚です。場所は道北の天塩から稚内を結ぶ日本海側のルート道道106号 通称オロロンラインです。もはやライダーの憧れの地とまで言われた有名な道路ですが、ここは昔と景色がほとんど変わらず、悪い意味で目が肥えてしまった私の目でも特別に印象的で素晴らしい道だと感じます。

当ブログ 究極のツーリング写真ではいかなる写真も被写体や風景の特長をよく捉え、あなたなりに表現しましょう、という解説を度々してきました。それを言語化して「〇〇だから△△した」の法則に当てはめましょうと。

この撮影シーンも同じです。オロロンラインはただの直線道路ではありません。オロロンラインにはオロロンラインの表情があります。例えば道路が起伏していること。この特徴をよく捉えて道路が最も起伏して見える場所を探し、それが魅力的に見えるアングルを探すのです。

「道路が起伏している様子を強調できるアングルを探った」「直線を強調するため敢えて前景にカーブを入れた」「悪天候で寒さ、寂しさを表現するためホワイトバランスを青にふった」といった具合に、被写体の特長をとらえ感じたことを言語化して撮影に入りましょう。

えぇ~なんだか、せっかく北海道ツーリングで純粋に景色を楽しみたいのに、そんな理屈っぽいと何かいやじゃね?その通りかもしれません。写真家とは時に冷静に被写体や風景を分析し理屈っぽく、夢を捨てて作業をしているだけかもしれません。「まず撮影者が感動すること」と以前に解説しましたが、感動した後はいちどハートをクーリングダウンさせて分析をはじめてみましょう。

「うわ~最高~」「日本じゃないみたい~」といった抽象的な感想だけで撮り始めると平凡写真に陥る可能性があります。




落とし穴は魅力的な要素が山ほど存在していることです。海に目をやれば利尻島の利尻富士が美しく見えますし、ここは最果ての北海道ですから天気が良ければ澄んだ青空、夏休みの絵日記のようなプカプカ雲が現れたり、道端にはハマナスや6~7月であればニッコウキスゲに似た黄色い花エゾカンゾウが咲いているかもしれません。

これら複数の魅力的な要素をあれもこれも取り入れた写真は、構図を構成する上では上級者のレベルです。例に漏れずこういった北海道ツーリングの直線道路を撮るときも、削ぎ落して削ぎ落して…主題を明確にしたシンプルな写真を作ってみましょう。

道が主題と決めたら多くの場合は望遠レンズを使います。もちろん広角レンズを使って道に寄ってもOKです。上のオロロンラインの写真は何と焦点距離は600㎜です。道はすごく長く遠くまで続いています。長く遠くを画面に取り入れるなら望遠が良いと思いませんか?言葉で言ってしまえば簡単なことですが、撮影現場には道以外にも魅力的な要素がたくさん存在しているので、この答えにたどり着かないものです。

多くの方は望遠側の焦点距離、レンズは200mmか300mmくらいが限界かと思います。それでも十分すぎるほど良い写真になります。お手持ちの選択肢から最も望遠であるレンズを選んで撮ってみてください。

それから粘りのお話。究極のツーリング写真では「最後のひと粘り」「最後のひとひねり」を狙おう、という解説を以前にしましたが、このような道の写真はその最たるです。どんなスゴいのが登場するのか想像するだけでワクワクします。この写真の時は残念ながらスゴいのは登場しませんでしたが、有難いことに赤いレインウェアーを着たライダーが登場してくれました。こういった鈍い仕上げの写真の中で重要な被写体が赤であるのは助かります。そして偶然以外の何でもないですが鳶(?)が空に入ってくれてアクセント被写体も手に入れました。

ところでオロロンラインの名前の由来になっているオロロン鳥って見たことがないですね…いるんだけど気が付かないだけでしょうか?8月に行ったら探してみます。

長くなってしまったので他の作例での解説は次回に続きます・・・

 

2 thoughts on “北海道ツーリング 直線道路の写真の撮り方 エサヌカ線、北19号、オロロンラインなど”

  1. 雨のオロロンラインは何だか「おろろん」しちゃいます
    道道909は草原と海を見ながら、延々と続くダートがステキな道でした

    「北海道から帰ったら、オフ車買うんだ!」とライダーが口々に言っていましたが、最近はあんまり聞かれなくなりましたね
    ダートを超えないと行けない、ダートを走らないと見られぬ絶景
    という場所も減りましたからね~

    オロロン鳥、見た事が無いのも道理です
    実は主な繁殖地である天売島は沿岸から30kmも離れている上に
    ここ20年ほどでの生息数はわずか十数羽!なんです
    絶滅とほぼ同義です おろろ~ん(泣)

    エロトピア、、もとい! エトピリカなら見られますけどね(^O^)

    1. ぼんぼんさん
      オロロン鳥って鳴き声が「おろろん」なんですよね(^^;
      909って106がダート時代の名前なんですね…私は2004年が初の北海道だったので
      その時代は知りませんね。ぜひ走ってみたかったです。
      北海道もダートが減りましたね…ついひと昔前までは北海道はビッグオフ天国だったのですが。
      天売に行ってもそんなに数が少ないのですね!?オロロン鳥…
      エトピリカは野付でもたまに見れるそうですね。
      面白い顔したカラフルな鳥ですよね。
      オロロン鳥は諦めるしかなさそうですが、エトピリカは見てみたいですね~

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