究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、今回はギャラリーのカテゴリに2018年上半期の漁港ツーリング写真BEST3枚をアップいたします。
つい先日、素掘り隧道BEST3をアップしましたので今回は漁港バージョンいってみます。
・BEST3 布良漁港の倒れた漁船

まずはBEST3から。千葉県館山市の布良漁港にある倒れてしまった廃船の作品。この作品は私が勝手に考案した「挟み打ち構図」でございます。メイン被写体をバイクとライダーで挟むのです。挟み打ちと言いながらもライダーとバイクの向きを画面の外へ向けたのがポイントです。天気が曇りだったので光に乏しく全体がフラットです。なので寂し気な仕上げにしてみました。疲れ果てた船体の表情を大切に撮った1枚です。
・BEST2 仁科漁港の夕空

2位は静岡県西伊豆の仁科漁港での夕景作品です。3月に久しぶりに行った伊豆半島。いつ行っても伊豆は素晴らしいですね!この美しい夕景のシーンは構図にとても悩みました。あまりに美しい景色に出会うと、感動に押しつぶされて思考が鈍ります。この時もただ美しい夕景を撮っただけにならぬよう必死でした。
難しかったのは漁船、バイク、ライダーという複数の被写体をそれぞれ大き目に構成したことにより、存在感の調整が苦しかったこと。撮影地は空が開けた場所ではなく14㎜といった大胆な画角も選べなかったのです。
それでも配置を工夫して何とか構成はしてみたのですが、ここでは何が正解だったのか現時点でも良く分からず、自分にとって多くの課題を残してくれた1枚でした。
・BEST1 南伊豆トガイ浜近くの突堤

南伊豆 石廊崎より西に数キロ行った地点にある小さな漁村。ヒリゾ浜への渡し船の乗り場近くに突堤があります。紺碧色と言うより深い緑の美しい海の表情が印象的でした。突堤にある街灯のようなデザインの照明塔をどう構図するか悩みましたが、逆転発想でど真ん中に配置させ構図に安定を与えました。
この作品ではとにかく海の色が印象的だったので、それをどう表現するかに集中して撮影に挑みました。得意の望遠レンズを使用して空間を圧縮した撮り方ですが、この突堤はけっこうな長さがあり、道路を撮るときと同様の考え方で長めの焦点距離を使っています。
※一応この場所は、進入禁止などの標識はありませんでしたが、行かれる方は十分な配慮をお願いします。
以上、2018年上半期の漁港ツーリング写真 BEST3でした!