燈籠坂大師の切り通しトンネルの撮り方<房総の撮影スポット >インスタ映えスポット

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、および全国の隧道マニアの皆さま、ついに隧道ブームの兆しが見えてまいりました。

以前より人気ではあった南房総内房のエリアの撮影スポット 燈籠坂大師の切り通しトンネルですが、いますごく有名らしく観光バスまで来る盛況ぶりです。国道から簡単にアクセスできるのもあって、週末は多くの人が記念写真を撮りにやってくるようですね。個人的には嬉しいやら悲しいやらですが…燈籠坂大師…

しかしマニアックすぎた隧道カテゴリーが日の目を見る傾向ともとれるので、素直に嬉しいことと捉えましょう。

さて今回の究極のツーリング写真では、この燈籠坂大師の切り通しトンネルを例に露出などが難しい隧道写真の撮り方を解説をいたします。

燈籠坂大師 切り通しトンネルのようにもの珍しい光景を目にすると、それを普通に撮って満足してしまうのが落とし穴です。みんな素晴らしい写真を撮りたくて燈籠坂大師に来ているのに、ただの記念写真を撮って帰ってしまうのです…。

そんな落とし穴にはまらないよう被写体の魅力を解明しデザインとして取り入れ、見る人の心にひびく「作品」にしましょう。

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F3.2 1/4 ISO320

まずはこの作品をご覧ください。東側の杭口をトンネル内から超広角レンズEF14㎜F2.8Lで撮った作品です。トンネル写真の難しいポイントの1つは露出です。トンネル内部と外部は明暗差が非常に大きく、両方を写すことはできないのです。したがって露出の観点ではトンネル内部の写真にするか、外から見たトンネルの顔を写すのか?の二択になるのです。

上の作品の場合はトンネル内の様子に露出を合わせた写真になります。こうすると杭口から外の様子は真っ白な露出オーバーとなり何も写りません。しかし、真っ白に飛んでしまった部分は、あたかもその位置が太陽のように、光が差し込む様子に変貌します。これを利用しない手はありません。

このハイライト(最も明るい位置)にメイン被写体であるバイク+ライダーが重なるように位置合わせをしましょう。この写真くらいバイクを小さく写した構図でも、光の効果によりバイクの存在感は十分にあります。

多くの隧道写真に共通していえる撮影のポイントですが、内部の様子を撮ると決めたらカメラ位置は地面スレスレくらいのローアングルが望ましいです。路面の割合をなるべく小さくしトンネル内は壁面だけでなく天面も広角レンズで写してやるのです。




EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 1/6 ISO100

こちらの写真は東側の杭口の外から撮った写真です。同じく超広角レンズを使用しましたが、こちらはR1200GSの真下にカメラを置いて縦構図にしました。レンズのゆがみが最も悪影響してしまう四隅の部分にバイクが来てしまいましたが、この場合はバイクが主役ではありませんので無視します。

そして西側の杭口の線と繋げるような導線を作り意図的に縦二分断で構成しました。

明るさはトンネル内は真っ黒になりますが外の様子に露出を合わせた写真です。このように隧道写真とは内部を撮るのか、外の顔を撮るのかの二択と覚えましょう。そもそもカメラとはダイナミックレンジと言って明るさの観点では写る部分、写らない部分があるのです。それが写真なのです。ソフトウェアーでシャドウ上げなど調整を施す手法もありますが、それは度が過ぎると写真ではなく別の芸術になってしまいます。

 

EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F2 1/200 ISO120

隧道写真に限ったことではありませんが、撮影地では被写体をよく見てあらゆる物に気が付きましょう。この写真では地面に水溜まりがあることに注目しました。カメラを水溜まりスレスレに接近させてリフレクション(反射)を作り、抽象的作品とも言える異空間をイメージして撮りました。異空間を表現するときは、このように斜め構図が効果的です。露出は杭口の外を優先して設定したため、壁面は暗いですが全体に緑の様子が表現されました。




EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F2.8 1/8 ISO100

次にこちらの作品をご覧ください。これは隧道内の壁面に存在している地層に注目した写真です。地層は南房総特有の玄武岩と火成岩の織り成す特長的な斜めの表情を持っています(地質学的な詳細は分かりませんが)。この線を写真のデザインに使わない手はありません。

メイン被写体であるバイク+ライダーから地層の線が放射状に延びるように構図を作りました。差し込む光もこの導線に手助けするような効果が得られました。モデルのポージングはこの導線に沿って歩むような仕草を演出しています。このように被写体の要素(地層)、光(差し込む光線)、ポージング(導線に沿って歩く)といった複数の要素を関連付けるのは高度なテクニックの1つです。

 

燈籠坂大師 切り通しトンネルの撮り方 まとめ

1.トンネルの中と外は露出が合わない。中の写真、外の写真とそれぞれ分けて撮ろう。

2.地層、苔むした様子、杭口の形、外の光、緑などなど、被写体をよく見て特長をとらえよう。

3.トンネル内部の写真はローアングルで壁面と天面をいっぱいに写そう。





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↓↓↓撮影地↓↓↓

館山道の富津竹岡ICから海沿いの国道127号に出て600mくらいの地点にトンネルがあり、その直前を左です。鳥居のようなアーチが目印。この国道に大型バスが駐車できるスペースがあるため、日中はハトバスなどのツアー客が次々とやってきます。写真を撮りに来るライダーも多いので特に週末は朝8時くらい迄にはここに着くよう出かけるか、逆に夕方を狙うのも良いかもしれません。

切り通しだけでなく燈籠坂大師の参拝もお忘れなく。