究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、ツーリングには最高の季節ですがツーリングに写真に、楽しまれていますでしょうか??
私はつい先日、職場での健康診断の結果がきたのですが視力がだいぶ低下していました。私は子供のころから目だけは良くて40歳をすぎるまで両目2.0の視力を誇っていたのですが、ついに1.3まで下がってしまいました。
ここ1年くらいで私もようやく写真家の目が養われてきたかな?と少し喜んでいたのですが、悲しいことにリアルな目が衰えるという現実。
視力が少しくらい低下しても写真を撮るのには支障ありませんが、夜のバイク運転などは今まで以上に気を付けなくてはいけませんね。
さて今回の<初級>ツーリング写真解説では青空にプカプカと浮かぶような雲があるとき、迷わずそれを写真にしましょう!というお話です。

こちらの作例をご覧ください。千葉県市原市のとある田舎道です。千葉の田舎ならどこにでもありそうな長閑な田園風景ですね。この時、気持ちいい晴れの天気で気分よく走っていたのですが、ある風景の開けたポイントで空があまりにも絵本やおとぎ話にでも出てきそうな様子だったので撮影を開始しました。
空全体に広がるプカプカ雲。誰が見ても気分が良くなる爽やかな空模様と言えます。
実はこういった雲が出る空というのは、少なくとも私の住む千葉県の場合では、そうしょっちゅう見れるものではなく結構珍しいと思います。天気予報では晴れと言っても薄雲が全体にかかったり、空全体にまんべんなく雲だったり、そもそも雲などない快晴だったりします。
専門家ではないので、どういった季節や気象条件でプカプカ雲が出るのか詳しくは分かりませんが軽く検索したところ、ちぎれ雲の仲間で秋に出やすいようです。
とにかく平凡なようで珍しいプカプカ雲のお空。こういった時は大抵は穏やかな風がふいていて、雲は流れ形もバリエーション豊かに変化するものです。これを逃さない手はありません。
広角レンズ(またはズームレンズの広角側)を使用して青空に浮かぶ白い雲を主題に写真を撮ってみましょう。地上物の余計なものは極力入れないよう、画面いっぱいを空にしましょう。仮に地上物に魅力的な何かが有っても、あくまで空が主題になるように存在感をそれぞれ調整してください。
そして注目すべきポイントは雲の形状と空のグラデーションです。上の作例では最も存在感のある雲はハート型をしています。これらのメイン被写体の特長をよく観察し、そして言語化したら長方形の画面の中に美しいデザインとして配置できるよう構図を練ります。
撮影時のカラーエフェクト、ピクチャースタイル等の設定は風景やポジフィルム調といった鮮やかな設定がよく似合います。もちろん後でLightroomで慎重に彩度を調整しても良いと思いますよ。
いかがでしたか?プカプカお空の雲。素敵でしょう?平凡なようで珍しい、待つほどに表情を変えゆく雲はずっと撮影していても飽きることがありません。見つけたらぜひ撮ってみてくださいね。
ではまた!
~本日の毎日100ショットスナップ~

これは仕事の空き時間に撮った1枚。桟橋に係留される船の舫をつなぐ杭でボラードといいます。多くのボラードは錆びや補修ペンキの跡があり、とても表情豊かで大好きな被写体なんです。この時は雨に濡れて艶やかでしたよ。