基本ルールを破壊せよ!構図を精密にチューニング<上級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき本当にありがとうございます。

ところで皆さまはビンテージバイクってお好きですか?私はローテク好きなので古い乗り物は大好きなのですが、欲しいなぁと思うビンテージバイクって凄く高いですよね。以前は大枚をはたいてでも購入してしまおうか迷った時もありましたが、最近はまた変化があって、ビンテージバイクを見かけるとバイク自体ではなくそのバイクが現役だった当時、どのようなライダー文化があってどのようなツーリング風景があったのか想像を膨らませてしまいます。

なかなか昔のバイクの写真は有っても昔のツーリング風景の写真ってのは出てこないですよね。昔のライダーは突っ走っていたので写真なんか無いのかもしれませんが…。遠い将来のために今のツーリング風景、ツーリング文化を芸術として記録しておきたいと感じました。




さて今回の<上級>ツーリング写真では具体的な撮影技法等ではなく、上級者なら常識の殻をやぶって新たな世界を生み出そう~というお話。ちょっとタイトルが大げさでしたが、初心者の方もぜひ読んでみてくださいね。

 

EOS6D mark2 + EF135mmF2L F6.3 1/200 ISO100

 

こちらの作品をご覧ください。千葉県市原市の小湊鉄道 上総大久保駅です。桜も菜の花も終わって新緑の季節を表現したかった作品です。なので全体の緑の雰囲気を大切に撮影し、Lightroomで雰囲気を若干ソフトに演出しています。

イチョウの木を堂々と配置させて構図に安定感を与えました。地味ですが手前の雑草は葉の大きいものを枠際に配置して、視線の囲い込みを狙っています。

当ブログでは今まで何度も構図や画面構成の基本を解説してきました。それは主題を明確にする、副題がある場合は主従関係を明らかにする、被写体に大胆に寄る、といったものです。

しかし、この写真はどうでしょう?ぱっと見て何がメイン被写体なのか明確とは言えませんね。バイク?電車?それとも木??

この写真を撮ったとき、私は敢えて大切な被写体を少し小さ目に構図に取り入れてみました。この「敢えて」の部分が今回のメインです。被写体のボリュームを下げると、その分存在感が増すのは被写体以外の部分、つまり背景などですね。

この作品では全体の新緑の「緑」を大切に表現したかったので、被写体の存在感を少し下げたのです。

切ないバラード曲を歌う場合、大切なさびの部分をわざと弱く歌う歌手さんいますよね。寸分狂わぬ音程にこれみよがしな声量で歌われるより、感情が表現されて心に入ってきます。そういう歌と同じ感じです。




 

EOS6D mark2 + EF14mmF2.8L F7.1 1/20 ISO100

この作品は中央に明確な分断線の入った二等分構図です。しかも縦構図の場合は正方形が2つ発生するので、横構図の場合のソレよりさらにタチが悪いです。

当ブログでは今までしつこい位に二等分はやめましょう!と解説してきました。分断線が発生しエリアに比率が生まれるときは必ず3:2、3:1、1:1.618、1:1.1414など黄金比や白銀比、それに近い三分割線を守りましょうねと。

しかし、これもまた作者の意図による破壊行為ならOKです。この作品では等分された2つのエリアの意図を精密に等しくして不思議なメッセージを表現しています。隧道の様子とその上に生い茂る木々を14mmレンズで魚眼風に写しています。この両者はペアですよ!と2つの正方形でうったえているのです。

上級者なら一般に言われるルールに縛られず、構図を精密にチューニングするよう基本ルールを無視してみましょう。

それには何故そうしたのか?を伝える必要があります。この部分は写真の観賞者が言葉で表現できなくても構いません。しかし成功すれば必ず感動や共感をもらえると思いますよ!

今回はこの辺で~





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↓↓↓1枚目の写真の撮影地↓↓↓

千葉県市原市 小港鉄道の上総大久保駅 紛らわしい名前で上総久保駅もあるのでお間違いないよう。写真を撮った場所は駅舎側ではなく踏み切を渡って反対側にある空き地で撮影しました。

↓↓↓2枚目の写真の撮影地↓↓↓

いちはらクオードの森(旧市民の森)の南側にある林道を進むと中間が崩落したユニークな隧道が現れます。個人的には農溝の滝なんかより、よっぽどフォトジェだと感じるのですが…。近々、有名なスポットになるかもしれませんね。