究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログをみて頂きまして本当にありがとうございます。
ところで少し前の話題ですが東京モーターサイクルショーは行かれましたか?私は人混みが苦手なのでバイク用品メーカーを退職後は行っていないです…いまの仕事がビッグサイト近隣施設を管理しているにもかかわらず…です。
今回のモーターサイクルショーでは各メーカーが話題のニューモデルやコンセプトモデルを出展していましたね。SNSで話題になっているバイクも最近のバイクトレンドを考えると納得ですね。個人的にはクロスカブが素敵だなぁと感じましたが、それより私の心をつかんだのはハスクバーナでした。
これです!ハスクバーナ VITPILEN401 めちゃくちゃカッコいいですね。一見するとトラスフレームに丸目一灯の普通のネイキッドですが、タンクからシートカウルへ一体となったデザインや、カラーデザイン、クランクケースとホイールリムのブロンズゴールドなどセンスが良すぎです!ハスクバーナといえば以前に発売されたヌーダ900Rというバイクも大好きでした。
これもタンクからシートへの一体デザイン部に他に類をみない個性的なデザインが採用されていますね。多面体デザインとでも言うのでしょうか。ちなみにこの世代のハスクバーナはBMW傘下でありエンジンはBMWのFシリーズと基本は共用だそうです。いつの間にかBMWはハスクバーナのオートバイ部門をKTMに売却してしまったようですが…。
むかし岐阜の山奥の林道を走っていたらハスクバーナと書かれたトラックが何台もいて山の中で何かのイベントをしていました。その中の人たちが私の方へ向かって手を振ってくれたので、何かバイクの楽しいイベントなのかな?と思って行ってみたらチェーンソーの展示会でした…。もともとはチェーンソー、芝刈り機、ミシンなどの工業製品メーカーなのですね。
さて前置きが長くなってしまいましたが、今回のツーリング写真解説はマンネリを脱するための小物を活用した「オシャレツーリング写真」の撮り方です。

こちらの作例をご覧ください。爽やかなお天気の日、海岸での小休止をテーマに撮ったワンカットです。
ここで言う小物とは主にヘルメット、グローブ、ジャケット、ブーツ、ドリンクのボトル、お弁当、地図などライダーが身に着ける用品などのことです。
これらの小物が主役になるように構図を作り、バイクや景色は脇役として機能するよう画面を構成していきましょう。特にバイクについてはこの写真のように一部分を切って近景にしたり、背景の中でぼかしたりするのがポイントです。
ライダーの姿は無くても大丈夫です。身に着ける小物はそれだけでライダーがこの場所にいるんだな、と予感させるのに十分機能するからです。もしライダーの姿を入れる場合は手だけとか足だけとか、あるいはボケ具合などを活用して存在感を調整しましょう。主役にしたい小物よりライダーの存在か強くならないように。
コツは小物類の置き方で角度や位置関係などの並べ方を「少しわざとらしいかな」くらいを狙って置いてください。そして、その場所にふさわしい他の小物も探してみてください。この写真では小さくしか写っていませんが砂浜で拾った貝殻をベンチに置いてみました。(この撮影シーンの別カットでは、この貝殻を主役にしてみました)
ちなみにこの写真、遠くに女性が走り去っていく姿がありますが、偶然の登場に思わずシャッターを切ってしまいました。この画面だけ一見すると、女性がライダーでウェアーとブーツを脱いで海に向かって走っていく様子にも見えますよね。
いかがでしたか?こういった小物を主役にしたカットはSNS等でツーレポ投稿をする際に、組み写真の中に1枚入れると「おっオシャレだなぁ~」と一目置かれると思いますよ。
ぜひやってみてくださいね!楽しいですよ。
↓↓↓撮影地↓↓↓
千葉県南房総市の富浦です。SNSで一気に有名になったフォトジェニックな「原岡桟橋」があるところです。季節によっては夕日も美しいので、南房総ツーリングの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
~本日の毎日100ショットスナップ~

海岸で見つけたボートを被写体に撮った1枚です。黄色がいかに存在感のある色かよく分かると思います。そしてポイントは数字です。数字が最も観賞者の視線を楽しませる要素として機能するか?それを意識してフレーミングしてみました。旅先で海岸に行ったらボートを探してみてください。ボートは大抵はカラフルで、このように裏返しに置かれているものです。フォトジェニックで楽しませてくれる被写体ですよ!