バイクのある風景・ツーリング写真 10の撮り方・構図テクニック 1

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究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま。春のツーリングを楽しまれていますでしょうか?地域によっては桜の開花の一報が聞こえてきそうですが、まさにツーリング&写真の絶好の季節ですよね。私は花粉症の苦しみと格闘しながら走りますが…

さて今回は当ブログで様々な投稿で解説してきたツーリング写真の撮り方ですが、総合的にまとめた物が存在しなかったので、初心者の方を対象にツーリング写真の撮り方のコツを10の項目で紹介したいと思います。

今の季節、せっかくバイクツーリングで良い景色に出会うのですから、絶景や旅情あふれる道、愛車とのショット、珍しい出会いなど、平凡な写真ではなく人に見せて喜んでもらえる写真作品にしましょう~。

1.風景の中のバイクを撮る

EOS1Dx + EF14mmF2.8L  F8 1/500 ISO100

バイクのある風景、またはツーリング写真において度々議論されるのが画面内のバイクの大きさです。私は単純に大きさではなく、あくまでバイクの存在感だと考えます(詳しくはこちら→米粒バイクとミジンコバイク)。

風景に対してバイクの存在が強すぎると、愛車自慢の写真か、ツーリング写真なのか?どっちつかずに陥ります。実はSNSなどで見かける多くの平凡な写真はコレなんです。

ツーリングの写真であることを明確にするため、愛車を撮りたいという気持ちは押し殺して広角レンズを使って風景主体で撮りましょう。愛車の写真はまた別で撮りましょうね!

2.海岸などのシンプルな背景で撮ろう

海岸などの景色の開けた場所にいくと、シンプルな背景が作りやすいです。シンプルな背景に1つの被写体(バイク&ライダー)は無条件に良い写真になります。

例えば港やローカル線、空港など被写体が複数ある場所などは、主題、副題、背景の組み立て(それぞれの配置や存在感の調整)など中級者以上の構図ワークが要求されるものです(詳しくはこちら→夢かなった構図)。

最初は無理をせず、まずはシンプルな背景を探して、そこでバイクだけを撮ってみましょう。コツは電線や遠くに飛んでいるカラスなど、余計なものを絶対に画面内に入れない事です。




3.ライダーの姿を入れてツーリングシーンに演出を加えよう

2017年2月 千葉県富津市

写真内に人の姿があるだけで、ぐっとStory性が加わります。バイクだけでは駄目という訳ではありませんが、バイクだけの場合は風景の中にオブジェのように置かれたバイクに見えないよう、それはそれで難しいのです。

多くの写真好きライダーはソロでツーリングされることが多いと思います。なので写真に人物を入れるとなると自ずと自撮りになりますが、カメラのセルフタイマーではなくインターバルタイマー機能を使って何枚も撮ってみましょう。

自撮りであれば様々なポージングで感情表現が自在にできますよ。(ポージングの基本はこちら→コントラポスト

注意点は棒立ちした背中を撮らないこと。美しい姿勢や何かをしている仕草など、予めアイデアを練っておくことがポイントです。

4.朝と夕方の光を使おう(逆光を狙おう)

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/60 ISO100

多くの初心者の方が大変な誤解をしている逆光。

逆光はきれいに撮れない!というのは大間違いです。記念写真等で全てをカメラ任せに撮ると人物の顔が暗くなりますが、それはカメラを正く操作できていないだけ、逆光が悪い訳ではありません。

逆光はこの作品のように最もドラマチックな作品を生み出せる最高の光源です!むしろ陽が高い位置にある昼間の方がトップ光といって風景写真には向いていないのです。

朝と夕方の低い位置の太陽とは、夕陽、朝日の風景が美しいのは言うまでもありませんが、それに照らされる被写体も美しく輝きます。(光の向きのお話はこちら→ 順光  斜光  逆光 差し込む光 )

逆光でかっこよく撮るコツは露出補正を使うことです。難しければ何枚も撮って露出補正をプラスにしたりマイナスにしたり調整しながら撮ってみましょう。角度によっては愛車のパーツが輝くピンポイントアングルもあるので探り当ててみてくださいね。




5.道をテーマに撮ってみよう

2017年8月 北海道抜海町

バイクツーリングであるからには「ひとつの旅」です。旅と深い関係性のある被写体は道です。道だけを被写体に選んでいる写真家や写真展もあるくらいです。道は写真の観賞者にそこまでの旅、またはその先の旅への想像を誘います。この作品は北海道の人気のツーリングルート「日本海オロロンライン」道道106号線ですが、もっとも隆起しているポイントを選んでカーブを前景に構図を作りました。道を主題に撮る時は望遠レンズを使って景色を圧縮させるのがコツです。

また道は線の要素として画面内のデザインを整えるにも有効です。構図を練る時に画面内に直線や曲線がどのように入ると美しいか?を考えてみましょう。

画像を貼り過ぎると重くなってしまうので、この投稿は2回に分けますね。6.以降はまた…

次回に続く…

ツーリング写真・バイクのある風景 10の撮影方法 構図テクニック 2 はこちら

↓にミニギャラリーを作りました




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こんな写真を俺も撮ってみたい~、と思ったあなた。当ブログ【究極のツーリング写真】touring-photography.com ではツーリング写真の撮り方を初級者の方でも分かりやすく解説しています。バイク写真を写真界に認知させるため、私は秘密を作らず撮り方のノウハウを公開しています。人に見せてよろこんでもらえる写真を目指して当ブログと共に歩みませんか?

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2 thoughts on “バイクのある風景・ツーリング写真 10の撮り方・構図テクニック 1”

  1. 10の撮り方、非常に興味深いテーマです。
    ついつい素敵な風景の中に、バイクがかっこよく見える
    ように置いてしまいます。オブジェですね。
    これまでの解説を読み返すことができるのも
    大変参考になります。 過去のことはすぐに忘れるので・・・
    なかなか、立澤さんのように素晴らしいポイントまでは行けないので、
    身近なところからでも、頑張ってみます。

    1. 最初の頃に書いた投稿は、もう過去のアーカイブに埋もれてしまって誰も見ないですからね。
      改めて書いてみました~。
      しかし、そろそろネタも苦しい…というかだんだんマニアックになってくるので
      やむえず過去の投稿のリライトをする時期がきたようです…
      といっても多くのブロガーがやっているコピペはやりませんが(^^)

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