究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、サワッディーカップ。
もう15年くらい前ですがタイのバンコクに出張し、その時に持っていったデジカメで沢山の写真を撮ったのですが、帰国後にカード(スマートメディア)をダメにしてしまい、撮影した写真を全て失うという経験を、ふと思い出したのでサワッディーカップでいってみました。
写真は最悪の事態を想定して信頼できるカードを使う!撮影後の画像は常に2ヶ所以上にバックアップをする!これを心がけましょうね。
さて今回は初級ツーリング写真の解説として、初歩の初歩「余計なものは写さない!」のお話です。初歩的なお話は以前にしたのですが、もう2~3ヶ月前のアーカイブに埋もれていますので、ここで新しい読者の方々にも見ていただくため、再び<初級>ツーリング写真は初歩的な内容に戻しますね。
こちらの2枚の作例をご覧ください。間違い探しみたいですが、違いが分かりますでしょうか?また分かったという方は、どちらの写真が良いと思いましたか?
写真の重要な基本として「主題を明確に」というのがありますが、主題を明確にするためには主題以外の部分を整えてメイン被写体を引き立てましょう。今回は背景となっている部分、または画像の隅っこに配慮して「余計なものが写っていないか」を徹底できるよう訓練しましょう!というお話です。
「それくらいは私だって出来ているよぉ~」という方、いちど見直してみてください。出来ているつもりで、実はできていない場合もありますので!
2枚の写真の違いは1枚目は右の端っこに電柱があり、2枚目はこれが入らないよう、少しカメラを左に向けました。電柱はどうせその先にも続いているんだから、大して変わんないじゃない?と言われそうですが、ここでは画面の端っこをスッキリさせたかったのです。
画面の背景、端っこに配慮を届かせるのは被写体を魅力的に、主題を明確にするのに必要不可欠なことです。初心者の方は被写体にばかり意識がいってしまい、背景や画面の端っこまで気がまわらないものです。少しの違いですが写真のクオリティとしては大きく影響します。
それならトリミングでもいいんじゃない?という意見もあるかと思います。ダメです!トリミングは構図とフレーミングの練習、勉強という意味あいで帰宅後にPC画面で試すのは素晴しいと思います。でも撮影時に後でトリミングありきで撮ってしまうのは、そもそも被写体に寄れていませんし、貴重な画素を捨てることを撮影時に許していることになります。
トリミングは不測の失敗を止む得ずリカバリーする苦肉の手段です。初心者の人がフレーミングを自宅で勉強するためのものと考えましょう。(過去の写真をトリミングをして再度フレーミングを考えてみてください、良い勉強になりますよ!!!)
画面に余計なものを入れない、背景を美しく整理する。これは基本ですが、なかなかできない…という人は多いです。先程も書きましたが被写体にばかりに意識がいってしまうのが原因です。いちど逆転の発想で被写体はひとまず置いておいて、まず最初に背景のことを考えて撮るようにしましょう。
何を撮る?ではなくドコで撮る?を先に考えるのです。これ、かなり効果的なトレーニングなので是非とも実践してくださいね。
背景のことは地味なようで非常に重要です。また別の機会に詳しく解説しますので、お楽しみに!