究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまは記憶に深く残っている旅の光景ってありますか?それはどんな景色ですか?絶景地?それとも有名なスポットでしょうか?
たぶん私だけでなく、同じ経験をされている方も多いのでは?と思うのですが、記憶に深く焼き付いている光景って、案外と何でもない国道や街中だったりしませんか?

こちらの作品をご覧ください。北海道の枝幸から浜頓別へ向かう海沿いの国道238号でのひとこまです。知床半島などの道東エリアを後にして、宗谷岬などのある道北の稚内エリアに移動する、ラリーで例えるならリエゾン区間です。
車も少なく信号もほとんど無い。楽しいカーブも美しい景色もなく、走れど走れど景色に変化も少ない。そんな道を淡々と走っていると、疲労とも眠気とも違う妙な気分がやってきます。ツアラーハイとでも言いましょうか?私の経験上、こんな時に見ている光景が脳裏に強く焼きつくようで、旅を終えた日常の生活に突如としてこの景色を思い出すものです。
この写真のときも「あぁ~、久しぶりにこの感じきたな!」と感じていました。そして淡々とR1200GS ADVENTUREを走らせるのも何となく飽きていたのもあり「そうだ!脳裏に焼きつく様な旅のシーン、まさにこの光景を撮ってみるか!」と思いついて撮った写真がこれなのです。
道行く他のライダーは「アイツ、なんでこんな場所で写真撮ってるんだ?」と不思議そうに見て去って行きました。また別のライダーは何かとんでもない被写体を見つけて撮っているのか?虹でもあるのか?とキョロキョロしていました。もちろん、虹などありませんが。
しかし、普通のツーリングライダーなら、まず持っていないであろう600mm級の望遠レンズ。これで脳裏に焼きつく旅のシーンを超圧縮して1枚にしてやりました。そう、何でもない風景や道は望遠で凝縮するように封じ込めてやるのです。コレ、私の常套手段なんです。よくバイクツーリングで600mmなんて持っていくね!と驚かれますが、これがやりたいんです。
面白そうだな、と思った方はぜひ真似してくださいね!何でもない風景だけど記憶に焼きつくシーン、それを写真にしちゃう!面白いですよ。
↓↓↓撮影地↓↓↓
国道238号 オホーツクライン 多くのツーリングライダーが通る道ですが、この辺りは立ち寄るスポットもなく、まさに道東と道北を結ぶリエゾン区間です。