究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、スマホカメラは活用していますか?スマホのカメラ機能は最近の機種ではあなどれない画質ですよね。特に標準のカメラアプリではなく、露出補正やフィルター機能の充実したアプリを使うと本当にスマホ?と疑うほど良い写真が撮れたりしますね。
さて今回のツーリング写真解説は番外編というか遊びで、合成写真をご紹介したいと思います。合成写真は芸術的な写真を志す我々としては基本はタブーですが、遊び感覚でやるなら楽しいものです。
先日、自分の体調不良と、とある所用が重なり休日であるにも関わらず家から一歩も外に出れない日がありました。
都の将軍様は言いました「一休よ、今日はこの家から一歩も出ずに最高のツーリング写真を撮ってこい」。
さあ、困りました。一休さんはオートバイに乗るどころか家から一歩も出ずにツーリング写真を撮るよう将軍様から命ぜられてしまいました。ここで一休さんは得意の「とんち」をきかせます。
ポクポクポクポクポクポク…
チ~ン ひらめいた!
まずはスマートフォンのカメラアプリを起動させ、画像は何でも良いのでスクリーンショットで保存します。ここではカメラアプリの枠だけが欲しいのです。そして保存したファイルを一度パソコンに転送します。
次に過去に撮った画像の中から良さそうな写真、今回は海岸での朝日のシーンで撮ったR1200GSアドベンチャーの写真をセレクト。そして先ほど保存したカメラアプリの画像とペイントツール(ウインドウズに元々入っているソフト)で合成します。
別の画像と切った貼ったという合成はLightroomではなくPhotoshopの仕事ですが、ここでは誰でもできるようペイントツールを使ってみました。
こんな画像ファイルを作ります。そして、これを再びスマートフォンに送ってカメラロール等に保存しましょう。
あとはスマートフォンでこの画像を表示させた状態で、家の窓を開けて夕陽に向かってかざし、一眼レフで撮るのです。両手でスマートフォンを持つので一眼レフは三脚に固定してセルフタイマーを使いましょうね。
指の形は写真デザインの観点から、最も画面内で美しいと感じられるポーズを検討します。背景となる部分とスマートフォンの画面内の風景に、なるべく矛盾が発生しないよう絞りは開放を選択します。
これで晴れて家から一歩も外にでないで撮った、ツーリング写真の完成です!どうですか?将軍様!えっ?ずるいではないかって??それを言ったら一休さんだって結構ずるいですよ!
合成した写真はコンテストには応募しないでくださいねぇ。それとSNSで発表する場合も、合成であることを事前に開示した方が良いかもしれませんね。あくまで遊びですので!
しかし、こういった写真は例えばあと10~20年後に見ると、また違った印象になるものです。だってiphone7なんて思いっきり時代性を写しちゃってるではありませんか。10年後に見たら「うわ~懐かしいiphone7だ!」、20年後に見たら「うわ~懐かしい、スマートフォンだ!」みたいなね。
今回はこの辺で!
立澤一休さん、お見事です!
私は、現地で撮られたものとばかり思ってました。
一本取られましたな・・・・(笑)
騙されましたねぇ~(^^)将軍様!
よく見ると、こんな望遠で圧縮した写真、スマホじゃ絶対に無理なんですけどね…
一眼レフバージョンもこんどやってみます!