CANON EOS 6D mark2使ってみました サンプル画像あり

前回の続きといいますか、6D mark2の初期設定などのお話を少々。あとサンプルの画像を撮ってきましたよ!

まずはメモリーカード。必ず国内正規パッケージを購入しましょう。パッケージの無いバルク品、輸入パッケージ品(コピー商品が多い)、やたら安いネット通販は記録スピードなど本来のパフォーマンスが出ないだけでなく、ファイル破損や不具合が多いです。

以前に輸入パッケージのCFカードで非常に苦い思いをしました。北海道のツーリング写真でカードの不良でファイル破損があったのです。写真家にとって最悪の事態とは撮影した写真を何らかの理由で失うことです。なるべく安く買い物したい気持ちはよ~く分かりますが、ネット上の通販サイトでは如何わしい品物が散見されますので気をつけましょう。レキサー、サンディスク、トランセンド、東芝などの信頼できるブランドであり、国内正規パッケージ品を買う、これが鉄則です。(特にサンディスクのコピーは多く出回っているので注意!)

最初にカードを入れたら必ずカメラで初期化しましょう。

これ、当たり前のようで実はやっていない人がおられるようです。カードは必ず使うカメラで初期化(フォーマット)すること!パソコンで初期化したり、別のカメラで初期化したり、そもそも初期化しないで使ったり、トラブルの原因ですので気をつけましょうね。そのカメラで初期化という事は他のカメラとカードを使いまわしする事もいけません(絶対ダメではありませんが、良くないです!)。あと仕事で使うエクセルだのパワポだのの関係ないデータを入れるのなんか論外ですからね。

ちなみに写真の64GBを6D mark2に入れると撮影可能枚数は1646枚と表示されます。以前の愛機EOS1Dxの時は同じ64GBを入れると表示では1999枚(それ以上表示できない)確か2100枚くらいだったと記憶しています。これはCMOSセンサーが1Dxが1810万画素だったのに対し、6D markⅡが2620万画素と高画素になっているからと思われます。

なので当然、連射時のカードの記録スピードでも6Dmark2の方が不利な状況と推測されます。

次に作業用色空間の設定です。デフォルトはsRGBですがLightroomやPhotoshopを使って画像を仕上げる人は、ここをAdobe RGBに変えます。これでRAWの豊富な色情報を損なわずに作業できます。しかしAdobe RGBに対応したモニターで作業できないと、あまり意味がありませんが。プリントの仕上、キャリブレーションなどをやる方は必須です。

次に著作権情報と作成者の名前の入力です。これ自体はあまり意味がありませんがデータがExif付きで盗難された場合に、一応はないよりは有った方がよいと思います。カメラを中古で買った人は前の持主の名前が入っている場合があるので、必ず確認しましょう。




という事で、きのう早速ですがEOS6D mark2を持って走りなれた南房総のツーリングルートを走ってきました。レンズとの相性の確認という意味でサンプルをアップいたします。

EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4DG ART F10 1/250 ISO100

↑まずは私の大のお気に入りであるシグマの35mmF1.4ARTです。こういったダイナミックレンジなど気にしなくて良いシーンでは、EOS1Dxと比較しようが、純正Lレンズと比較しようが決定的な相違点は見当たらず、概ね良好です。1Dxの1810万画素から2620万画素へ高画素化されましたが、それによってサードパティー製レンズのボロが見えてくるか?とも心配しましたが全くありませんでした。SIGMA35mmF1.4は同社がフルサイズセンサー用に開発した、非常に良く写るレンズです。もちろん6D mark2との相性も抜群でした。

 

EOS6D mark2 + canon EF14mmF2.8LⅡ F11 1/180 ISO100

続いて超広角レンズ キャノン純正 EF14mmF2.8LⅡです。開放なども試してみましたが周辺光量なども問題なく良好です。若干の逆光ですが鮮やかに描写してくれた1枚です。この写真、ハイアングルで撮っていますが早速バリアングルモニターが役に立ちました。この近くには登れるような段差や高い場所はなく、頭上高くにカメラをかざしてモニターを見える角度に調整し撮った1枚。バリアングルモニターの無かった以前のカメラでは、ブラインドショット(つまり勘)で撮っていたのですが、嘘のように快適かつ確実な撮影ができるようになりました!




 

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG C F6.3 1/80 ISO100

さいご、望遠レンズでのサンプル画像。鉄分でスイマセン… 600mmまで引っ張った写真はこれしか有りませんでした。これは光の差し込む部分と暗部が混在する、ダイナミックレンジが要求されるシーンです。ご覧の通り、暗い部分のディティールもしっかり存在し美しい1枚になりました。これでLightroomでの調整はほぼ無しです。

しかし、この写真はAIサーボを使用した連射モードを試したのですが、途中から連射が失速してしまい、一瞬焦りました。この辺は最も得意とするEOS1Dxからの比較対象ですので、ちょっと6Dマーク2が可愛そうでしたね。きっと80Dに比べれば良いのでしょうが。ただ奥行き方向に遠ざかっていく小湊鉄道の車両は、ピントを外すことなく確実にAIサーボが追従してくれました!

総合的に考えて全く問題なし、というか優秀すぎるカメラでした。軽くなったボディのお陰で望遠ズームを手持ちで振り回しても、汗が垂れてくることありません。自撮りするときも従来はタイマーコントローラーTC-80N3を装着させて使用していましたが、6Dmark2はインターバル撮影機能が内蔵されているので、それも不要になりました。

一気に小さくなったボディのホールド感については、慣れの問題で解決しそうです。唯一、寂しく感じたのは1Dxの日本刀で切り刻むような鋭いシャッター音から、「スコッ」という少し情けないシャッター音になってしまったこと。まあ、良く言えば静音シャッターなのですけどね。

そして我々オートバイ写真家にとって悩みどころとも言える、撮影機材のバイクへの積載の問題。これについては重く大きいEOS1Dxから買い替えたこともあり、トップケース ヘプコ&ベッカーALU EXCLUSIV内にスペースの余裕ができたので、今回のようにCANON EF14mmF2.8LⅡ、SIGMA35mmF1.4ART、SIGMA150-600mmF5-6.3DG Cと3本ものレンズを収納してツーリングすることが実現できました!

という事で、今回はキャノンのフルサイズ機の入門用とも言える EOS6D mark2 の使用感についてレポートしてみました。

70Dや80D、またはKissシリーズを使っている人に、はじめてのフルサイズ機という意味でもお勧めです。

今回は珍しくカメラのお話でした!!!




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今回、なぜ私がメイン機を買い換えたかと言いますと、EOS6D mark2のバリアングルモニターの利点を生かし、新たに面白い写真に挑戦してみたいこと、バイクに積む撮影機材のボリュームとして、ボディを小型軽量化してレンズ(またはスピードライト等)を1本増やしたいこと。

EOS6D mark2のBluetoothやWi-fi機能といった無線機能、それを生かしたスマートフォンでの遠隔操作など、これも新たにやりたい写真に重宝しそうなこと。GPSロガーが内蔵されているので撮影スポットをいつまでも正確に記録しておけること。

今まで使っていた1Dxが市場価値として、まだそこそこの相場で売られていること。つまり今が売り時…というのも、もう1つの理由です。




カメラというのは主観ですが5年サイクルで一世代ではないかと思います。1Dxの発売が2012年で6D mark2の発売が2017年なので、ちょうど一世代の違いのあるカメラだと思うのです。

例えば2012年当時、キャノン一眼レフ EOSシリーズの最高峰であるEOS1DxにはイメージセンサーやAIAFなど、各所に最新技術、最高のものを採用していました。しかしこれが一世代経つと、その機能はスタンダードとなり中級クラスに反映されるものです。そう考えると、EOS1Dxから2つもグレードダウンしたEOS6D mark2であっても、肝心な部分は大差はないと言ってもあながち間違いではありません。

もちろんシャッターや堅牢なボディなど、ソフト的な部分を除いた意味では大きな違いはありますが。

↑EOS 6D mark2 私のデカい手には可愛すぎるボリューム感。

↑いままでの愛機 EOS1Dx 私の手にジャストサイズ。このカメラ、バイクに例えるとR1200GSアドベンチャーです!(深い根拠無し)

6D mark2 を構えた感じ。こうやって写真で見ると、手の大きさに対して小さすぎるように見えますが、実際のところ問題ないです。

背面のバリアングルモニター。このように液晶の面を内側にしておくことが出来ます。バイクに積載する我々にとって、液晶面を守れるので有り難いです。指紋だらけで見にくくなるのも防げます。

バリアングルモニターを開けたところ。程良い硬さで好感がもてます。しかし気を付けないとヒンジ部分や可動部分は、何かにぶつけたり強風で三脚ごと倒れた!なんてときに容易に破損させてしまいそう。しかし!この機能があれば、カメラを直接地面に置くくらいのローアングルや、頭上に手をかざして撮るハイアングル時はとっても重宝するはずです!

 

 

モニターを表向きにしたところ。通常、使っているときはこの状態です。タッチパネルになったのはスマホの操作に慣れた人には嬉しいことです。今まではメニュー画面の項目の移動も電子ダイアルの操作でしたが、選びたい項目をタッチすればOKです。

何よりライブビュー時にピントを合わせたい位置にタッチしてシャッターが切れるのはすごい。この機能をどんな時に使うのか?今は思いつきませんが進化を感じる部分に間違いありませんね。

実は6D markⅱはマグネシウムボディではなくKissなどと同じ樹脂製ボディ。しかし樹脂ボディと言ってもガラス繊維で強化されたポリカーボネイト製です。軽量化(コストダウンも?)を狙ったためと思われますが、意外なほどチープさはなく、言われなければ樹脂ボディーと気が付かないほどです。

それにキャノンはこの6D mark2は5D mark4に匹敵する防塵防滴性と言っています。バイクに積載して過酷な環境下での使用もあり得るツーリング写真では重要なメリットと言えますね。

 

グリップしたところ。少し手に余りますが使いやすいものです。ボタンの位置関係は歴代のEOSと大きな違いはありません。私が撮影時に頻繁に押すボタンは親指AF、絞り込みボタン、電子ダイアル、サブダイアルです。どのボタン、ダイアルも操作性は良好です。

これは愛用しているフィルム機 EOS7sと並べたところ。ほぼEOS7sと同じくらいの大きさです。カメラ屋さんで見たときはEOS5D mark4より少し小さく、EOS80Dより若干大きいか同じくらい、といった印象でした。一言でいってしまえば標準的な一眼レフの大きさです。

フィルム機とデジタル機での決定的な違いは後ろから見たところ…

 

EOS6D mark2にSDカードを入れるところ。いままでメモリーカードはCFカードでしたが、今度からコンデジと同じSDになりました。CFカードは正規パッケージ品だとすごく高価なので助かります。出先で入手したい場合でもコンビニや普通の電気屋さんで入手できるのも良いですね。

↑こちらはEOS1DxのCFカードを入れるところ。重宝していたダブルスロットですが、これは諦めねば…




EOS6D mark2 の操作部として、購入前に不安だった部分がこれ!サブ電子ダイアルとコントローラーが簡素化されて同じ位置になっていたこと。しかし、操作してみましたが何とかOKと言えそうです!親指で触れている部分の外側がサブ電子ダイアル(主に露出補正)で内側がコントローラー(ライブビュー時などの拡大部の操作など)。

そして大のお気に入りレンズ SIGMA35mmF1.4ARTを装着したところ。軽い!本体685gに軽量な単焦点レンズの組み合わせです。今までEOS1Dx(本体1340g)の重さについては少し瘦せ我慢していました。軽いのがこんなに幸せとは!

↑これは望遠ズームレンズ キャノンEF70-200mmF2.8Lを装着したところ。さすがに望遠ズームとのバランスはEOS1Dxの方が良いですね。見た目もプロっぽいです。ただEOS6D mark2も決してレンズ負けしたようなアンバランス感はありません。

 

私のiphone7にキャノンcamera connectというアプリを入れて6D mark2と接続してみました。もう少しスマホ側モニターにレスポンスよく反映されると思っていましたが、思いのほかモッサリしていました…使えないかなぁ。後で実践で試してみます。

GPSマークが表示しているところ。電源を切った状態でもGPSを受信し続けることが出来るのでツーリングロガーとしても使えそうです。ただしバッテリーは消耗するようですが。

以前から愛用しているダイアグナルの忍者ストラップを装着しました。このストラップは簡単に長さ調整できるので便利なんです。

EOS1Dxはプロ機、著名な写真家のカメラという印象ですが、我々アマチュアのニーズにも十分応えてくれる使いやすいカメラでした(もちろん高価なのはアマチュアに優しくありませんが)。

3年前、私は厄年のせいか良いことがなく、いろいろ考えていた時期でした。なにをやってもうまくいかないので、得意な事、好きな事を延ばそうと思い「バイクツーリングと写真」の道を極めようと決意しました。

その決意表明的な意味で、実際には必要でもない超高性能カメラ EOS1Dxを入手したのです。実際にEOS1Dxを使って驚いたのは、まず使いやすいこと、そして手になじむこと。言葉では言い表せないパワーで撮影者の情熱を引っ張ってくれる、そんなカメラでした。

そして実際にEOS1Dxは私を前進させてくれました。みなぎる写欲、カメラに相応しい傑作を撮らねばと駆り立てられたものです。約3年の間で10万ショット以上を撮りました。

ここで一度、EOS1を卒業して新たな写真に挑戦してみます。EOS6D mark2で撮った写真は当ブログ 究極のツーリング写真で公開していきますのでお楽しみに!!




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