ツーリング写真<初級>小学1年生のための露出解説1

究極のツーリング写真 touring-photography.com を見ている良い子のみんな!いよいよ4月から1年生だね。

1年生になったらオートバイ遠足やオートバイピクニックがあって、写真を撮ることが多くなるよ!カメラのことは学校の先生も教えてくれるけど、きっと難しく感じるから今日は究極のツーリング写真で先にお勉強しちゃおう~。

カメラは電源を入れてシャッターを押せば、誰でも簡単に写真が撮れちゃうけど、芸術的なすごい写真っていうのはそう簡単にはいかない。まずはみんなが最初に難しいと感じる露出のお話だよ。

みんなが目でみている現実の風景は言ってみれば3次元の動画だね。でも写真にしちゃうと2次元の静止画だ。つまり奥行きと時間が失われてしまうのが写真だ。当たり前のようで誰も気にもしていない部分だね。この失われた奥行きと時間を取り戻してあげるのが良い写真を作る1つの方法なんだね。もちろん他にも大事なことはいっぱい有るけど!

露出というのは難しい言葉に聞こえるけど、夜に公園でコート1枚だけ着ている狂ったオジさんの「露出」と意味は同じだよ。なぜならカメラの中は真っ暗な箱になっていて、その中にあるCMOSやCCDといったセンサー、昔のカメラならフィルムに外の光をどれだけ露出させたかってことなんだ。狂ったオジさんは露出させた瞬間におまわりさんに捕まるけどね。





つまり露出ってのは簡単に言ってしまえば写真の明るさだよね。でも写真を撮る場所は明るいところもあれば夜みたいに暗いところもあって色々だ。明るいとこならチョビット露出すれば十分に明るい写真になるよ。でも暗いところはいっぱい露出させてあげないと真っ黒な写真になっちゃうんだ。

カメラの中は真っ暗な箱になっているけど、外の光を入れる場所があるんだ。まずはレンズ、このガラスの丸い玉から外の光が入ってくるんだ。レンズの中には絞り羽といって、中央に穴ポコがあいてるよ。この穴ポコの大きさは君の好きな大きさに調整できるんだよ。

そしてレンズと真っ暗な箱の間にはシャッターがあるんだ。お店屋さんや車庫のシャッターと同じで開いたり閉ったりするんだ。

カメラのシャッターボタンを押すと「カシャ」って音がするよね。あれはシャッターが開いて閉まったときの音。外の光をレンズを通してカメラの中に取り込んだ音ね。シャッターが開いている時間も君が好きなように調整できるよ!

僕たちが目でみている全ての物は光が元になっているんだ。カメラで撮る写真も同じで光を取り入れて写真にするんだよ。

真っ暗なカメラの中にどれだけ外の光を入れてあげるかが露出なのは分かったよね?そして光を取り入れる役割をしているシャッター君と絞り羽君、この2つは大事なので覚えよう!シャッター君を開けている時間も、絞り羽くんの穴ポコの大きさも、君が好きなように調整することができるし、どちらか片方だけをカメラのコンピューターに任せることもできるよ。

でもシャッター君と絞り羽君の両方をカメラのコンピューターに任せるのはやめようね。最初は絞り羽君を君が調整して、シャッター君の開いている時間をカメラにお任せする方法がお勧めだよ。絞り優先モードっていうんだ!覚えてね。

次にシャッター君と絞り羽君のそれぞれの役割を教えてあげるね。

まずはシャッター君だ。シャッター君は開いている時間が長ければ、たくさんの光を入れることができる。一瞬しか開いてなければ少しの光だ。夜に公園にいるコートのオジさんならコートを「バッ」と左右に開いていた時間だね。

シャッター君は最初にお話した2次元の静止画である写真が失ってしまった「時間」を取り戻すことができるんだ。

この写真を見てごらん。電車がぶれてスピード感がある、つまり写真に時間を与えたんだね。ちなみにシャッターが開いていた時間は1/30秒で、これはけっこう長い間シャッターが開いていたことなんだ。シャッター速度と言うので覚えてね。遅いシャッターで撮る時はカメラを持っている手が動いてしまうと、手ぶれといって良い写真にならない。そんな時は三脚を使おうね。

もちろん、この写真とは逆にシャッター速度を早くして「瞬間を表現する」ことも出来るよ!シャッター速度を選ぶことは写真に時間を与えること、カメラの撮影モードでシャッター速度優先モードというのがあるから、これを使うんだ。シャッター速度覚えてね。




次に絞り羽君のお話だよ!絞り羽君は穴ポコを大きくすれば、たくさんの光を入れることができる、小さくすれば光はチョビットだ。だから星空の写真を撮る時なんかは暗いから目いっぱい穴ポコを大きくしようね。これを絞り開放と言うんだ。

絞り羽君は穴ポコの大きさを小さくすると近い所から遠い所まで、ピントが合う範囲が広いんだ。逆に穴ポコを大きくするとピントが合うところは狭い、他の部分はぼやけるんだね。これを被写界深度って言うんだ。テストに出るかもよ!

算数のお勉強をする前でちょっと難しいけど絞り羽君の穴ポコの大きさはF値とも言うんだ。F値はカメラやレンズの種類によって色々だけど数値が小さいほど穴ポコは大きく光はたくさん、数値が大きいほど穴ポコは小さく光はちょびっとだよ。ちなみにヒトの目はF1.0だよ。

この写真を見て。手前に松の木があるでしょ?この写真ではいかにも日本の海の風景という感じにしたかったんだ。だから松がちゃんと見えるのが大事だったので、あまりボヤけないよう絞り羽の穴ポコを小さく、F10にしてみたんだよ。こうやって構図の中に近いものを入れて奥行きをつくるんだ。そんな時にボケ具合を調整するのが絞り羽君だ。

この時、気をつけなきゃいけないのは松をボカし過ぎない為に穴ポコを小さくしたのは良いけど、それだと光がちょっとしか入ってこない。足りない光はシャッター君に頑張ってもらうんだけど、たくさん光を入れるために遅いシャッターになるから、ブレちゃうのに気をつけようね。

この写真の時も、ほんとうはもっと絞ってF22とかにしたかったけど、お空にトビが飛んでいるでしょ?そんなに絞るとシャッター速度君が遅くなっちゃって、飛んでいるトビがぶれちゃうんだ。だから中間をとってF10にしたんだ。

絞りは写真が失ってしまった奥行きを取り戻すのに、近くのものを構図に入れてあげて、それのボケ具合を君の好きなように調整するんだ。だから構図を練習してから挑戦することだからね。

絞り羽君を君が自由に変えられるのはカメラのモードでは絞り優先モードだ。最初にこれがみんなにオススメだよ!と言ったのはツーリング写真を撮るなら、まずは構図をうまくなってボケ具合を調整できるようになろうねって意味なんだ。

今日はもう給食の時間になっちゃったから、続きは明日の授業ね!給食当番のみんなはカッポウ着に着替えて給食室にいってね~

あしたの授業はこちら





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ツーリング写真<中級>最強に光輝くスポットを狙え

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、皆さまはお医者さんに相手にもされない病気にかかったことありますか?

私は若い頃から割と最近に至るまで酷い病気にかかっていました。それは「いつも腕時計が欲しい病」です。二十歳くらいから発症して最初は機械式のクロノグラフを買うぞ!と当時の給料2カ月分をはたいてBRITERINGのクロノマットを買いました。その後、20年くらいにわたり機械式クロノグラフをメインにいろんな腕時計を買いました。

単に物欲やステイタスで買ったのではなく、機械の虜になってしまったのです。脱振機の音色やローターの回る感触など、クオーツに比べれば精度に劣るはずの機械式なのに、なにかこう肌につけていると高精度な複雑機械のパワー、時計職人のスピリッツをもらっているような感覚に魅了されていました。

しかしそんな「腕時計が欲しい病」もここ数年、どっぷり写真をやっていたら関心が薄れて、気が付くと不治の病と思われた病気が完治したようでした。写真をやるとこんな良いこともあるんですね!ちなみに20年以上前に最初に買ったクロノマットは今でも持っていますよ。




さて前置きが長かったですが今回は中級ツーリング写真の解説として、林道のような緑が生い茂っている場所での光の使い方についてです。

EOS6D mark2 + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/125 ISO250

こちらの作品をご覧ください。千葉県鴨川市にある嶺岡中央林道で撮影した1枚です。ここ嶺岡山地は千葉県最高峰である愛宕山(標高408.2m!低っ!)を内包する低山地帯で、そのほぼ稜線を貫く嶺岡林道は、かつてダートでしたが舗装されて久しくライダーの姿もほとんど見かけなくなりました。

この写真の撮影時間はお昼の陽の高い時間帯です。一般に風景写真では陽の高い時間帯は写真撮影に向かないと言われますが、このようなシチュエーションに限っては陽の高い時間帯の方が、真上から強い太陽光が差し込んでスポットライトのような局所的なライティングが可能になります。

特にモデルの肩周辺の輝き具合に注目してください。このように輝かせるには周辺の明るさに対して強く光の当たっている場所を選びます。R1200GSにも同じように強い光が当たっていますが、白色の外装や金属製のパーツなどは反射率が高いため特に強く光り、この場合は白トビしてしまいました(もちろん気にする必要はありません)。

こういった場所で撮影するとき、最初にバイクを停める場所、つまりどこで撮るのか?が非常に重要です。しかし決して難しいことは何もありません。地面をよく見て最も陽が当たっている明るい場所を選ぶのです。




この写真を見て多くの人は第一印象に「光」の存在を挙げると思います。この写真の主役は光です。厳密に言うと光が当たっている空気であり、空気中の微細な塵や水分などに光が当たっている様子です。私はこのようなシチュエーションをよく光が溜まりこんでいる空間と呼んでいます。

このような光の溜まり込んだ空間は標準レンズや広角レンズではあまり表現できず、望遠レンズを使うことによって、このような独特の霞み具合で光を表現できます。望遠レンズは景色を圧縮する効果がありますが、カメラの場所から被写体までの長い距離に存在する空気、光をも圧縮するので、このように効果的になるのです。

ところでこの写真は先日、新たに買い替えたEOS6D mark2で撮った写真なのですが、画質については申し分なく(当たり前ですが)、インターバルタイマーについてもEOS1Dxの時はリモートレリーズTC80-N3をカメラに接続して使用していましたが、EOS6D mark2なら内蔵されているので少しのボタン操作で簡単に行うことができました。

またEOS6D mark2にはGPS機能もあるので、今回のように特に目印になるものが写真にないような場所については重宝する機能です。撮影した直後なら、この写真がドコなのか覚えているものですが、何年か経ってから撮影地がどこなのか?知りたくなってもなかなか分からないものです。しかしGPSのログデーターが残っていればLightroomで簡単に地図上に撮影地を表示することが可能なんです。

この写真のGPSデータをLightroomの地図に表示させたところ。

今回も長くなってしまいましたが…林道のような場所で光が上から差し込んでいたらシャッターチャンスです!地面を良く見て光の当たっている場所にバイクを停めて撮影してみましょう~!というお話でした。

ではまた次回!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県鴨川市 嶺岡中央林道

桜のツーリング写真 イケてる構図?答えはこれだ!!!<中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、もう桜の景色でツーリング写真、バイクのある風景写真は撮られましたか?

桜は特別、遠くまでツーリングしなくても生活圏内にたくさん存在しているので限られた自由時間でも撮りに行けるのが嬉しいですよね。また満開のタイミングに合わなくても、少し南に行くか、北に行くかなど移動することによって良さそうな桜を探して走るのも楽しいです。私の勤務先である東京都では今は満開ですが、きのう市原に行ったら未だ7分咲きくらいの桜が多かったですね。

さて今回はつい昨日撮ったばかりの桜の写真を使って<中級>ツーリング写真の解説をいたします。いつもWordpressの予約投稿機能を使っちゃっているので、こういうフレッシュな投稿は当ブログでは珍しいです…

EOS6D mark2 + SIGMA35mmF1.4ART F1.4 1/4000 ISO100

撮影日 2018年3月28日  千葉県市原市にある小湊鉄道の月崎駅で撮りました。残念なことに桜の開花状況は6~7分咲きくらい。菜の花は去年にここに来たときより半分くらいしか咲いていない感じでした。

さらに暖かく良いお天気だったこともあり、撮り鉄さんとドライブに来た観光客がたくさんいて、とても撮影がはかどる状況とは言えませんでした。電車は1.5時間に1本くらいしか来ない時間帯だし、一発勝負の中で近くに人がたくさんいて気が気ではないです…。




さて最初に構図の解説です。桜の景色というと桜を主役にするのが普通ですが、満開でなかった場合はどう撮りましょうか?この作品の場合、構図としての主題は桜の木の幹にしました。度々出てくるデザインのお話でございますが、桜の木の幹の形状をよく観察したところ、非常に魅力的な曲線を描くアングルを発見しました。

この桜の木の幹を縦構図にして画面内の理想的な位置に配置しました。幹の形状が縦構図にぴったりなのは言うまでもありませんが、周囲に入って欲しくない人などを画面から排除するにも縦構図は有効です。

三脚にカメラを固定して大まかな構図を決定したら、理想的な位置にバイクを停めます。電車が来るまで30分くらいあったので、じっくりと練りました。遠景にある桜の木は、まあまあ満開と言って良さそうです。列車が来るであろう場所は予測するには難しくありません。

そして重要なのは光。この時間帯(午前10時)のこの場所では逆光です。逆光の時はどうしますか?究極のツーリング写真の熱心な読者様ならお分かりですよね?そう、青空は捨てて地上物を輝かせるのです。

大まかに組み立てたら整理しましょう(時間に余裕のある撮影シーンに限りますが)。構図の主題は桜の木の幹。木の幹が描く曲線をデザインとして画面内に配置できたか?被写体のキャスティングは小湊鉄道のキハ(車両)は重要だけど脇役、桜も菜の花も重要だけど脇役、逆光だから鮮やかな発色は出ない。意図的に露出オーバーにしてハイキーな写真にしよう。

といった感じでしょうか。

そしてここまで自分が組み立てた写真に、もう一度問いかけます。ほんとにコレでいい?普通っぽくない?何かひとヒネリできないか?ユニークな何か?

ここで私がひらめいたのは絞りです。通常、こういった風景のシーンでは絞り込んで被写界深度をかせぎますが、逆転発想で開放を試してみました。このSIGMA35mmの単焦点はなんとF1.4が開放値です。もちろん、こういったシーンでF1.4なんて特別な理由がない限り、画質の観点から考えてもやってはいけません。しかし特別な理由を見つけたのです。

この場所は特にカメラの近くは雑草が生い茂って御世辞にも美しいとは言えません(去年はここも菜の花がいっぱいだったのですが…)。そこで逆光下でF1.4を選択して全体をフワっとした印象の写真にしてみました。賛否あるやり方かもしれませんが、後でソフトウェア―のレタッチで明瞭度を下げまくるより、ずっと良い手法だと思いました。




ところでこの撮影地、ほんとに人が多くて色々とまいりました…。というのも多くの撮り鉄さんは鉄道や花の咲く鉄道風景を撮りに来ている訳で。私のように鉄道を背景にして35mmなんて広角で撮ってしまうと、私一人が占有してしまう範囲が迷惑なくらい広いのです。

しかも撮り鉄さんは先にいた人の邪魔にならないよう、マナーを心得ている方々なので、みなさん私のカメラ位置にとても気を遣ってくださって逆に迷惑をかけているのは私の方…みたいな撮影シーンでした。

小湊鉄道なら人の少ない林道の中とか、他に良い撮影地をいくらでも知っているので今の季節に駅に来るのはやめよう~と反省した日でもありました。

しかし、嬉しかったのはベテラン撮り鉄さん達とのコミュニケーションです。「どんな風に撮っているの?」と話しかけて下さいました。私の6Dのモニターを見せて「縦構図でこんな感じなんです」とお見せすると、木の幹を堂々と配置した構図に一目見て気に入ってくださったようで「おおっいいねぇ~バイク関係のコマーシャルフォト?」といった具合に楽しく会話ができましたよ。

今回は風景だから絞り込むとか、見たままの明るさを再現しようとする露出設定とか、無意識下でやってしまう固定概念みたいなものを、きちんと壊せる能力。それこそが個性的な作品を生み出すための1つのヒントなのだな~と改めて学んだ一日でした。

それではまた!





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↓↓↓撮影地↓↓↓

千葉県の人気ローカル鉄道 小湊鉄道の月崎駅です。映画やCMのロケ地として度々使われています。この他にも飯給(いたぶ)駅、上総大久保駅、上総鶴舞駅などが撮影にオススメですよ。今の季節は人が多いのでマナーを守って撮影しましょう。混雑を避けたい人は始発電車を狙いましょうね。

バイクのある風景 ツーリング写真 10の撮影方法プラス3 10+3

バイクのある風景 ツーリング写真10の撮影方法プラス3

って、え~!まだ続きがあったのかよ!?最初から13の撮影方法って書けよな。なんて突っ込ないでくださいね。乾電池だって12本パックプラス2本とかで売っていると得した気分じゃないですか。

前回の1~5それに6~10の内容は、かなり一般的に書いたつもりです。今回の11~13のプラス3は究極のツーリング写真ならではの観点で書いてみます。だって普通じゃつまんないでしょ?

11.ユニークさと個性を大切に

私が考える良いツーリング写真とは芸術作品です。どんなに上手でも、どんなに画質が良くても画一化されたルールで撮影し、高性能なカメラをオペレーションしただけの写真は芸術作品ではないです。芸術とは個性を打ち出した作品であり発表すれば賛否あって当然です。

なのでSNSで「いいね」をたくさんもらおう、なんて万人向けに考えるほど、芸術とは程遠い写真になっていきます。では個性的な写真を撮るとはどんなことでしょう?

撮影シーンでは頭を柔らかくし遊び心でユニークな写真に挑戦してみましょう。好きな写真家の真似をして撮るのは決して悪いことではありません。しかしどこかのポイントで「あなたならでは」の個性を打ち出すべき時はきます。

写真というのは不思議なもので誰かに良く見せよう、なんて変な欲をかいて撮影しない限り、撮影者の気持ちが作品に表れるものです。楽しい気持ちで撮れば楽しそうな写真が出来上がり、その作品のストレートさに観賞者も共感していただけるものです。我々アマチュアには「自由に撮っていい」という特権が与えられています。 




12.キャンプツーリングを美しく撮ろう

ここ何年かのキャンプブームでバイク界もキャンプツーリングがはやっていますね。そんなキャンプツーリングでのワンシーンも美しく写真作品にしましょう。

日帰りツーリングや宿を使ったツーリングと違い、深夜の星空や夜明け前の薄明時を写真にできるのがキャンプツーリングの良さです。区画整理された電源付きサイトではなく、最小限の設備で自然の地形を生かしたワイルドなキャンプ場を選びましょう。キャンプ場はロケーション、雰囲気が大事です!夜や暗いシーンで撮影する場合、テント内に明かりを灯してテントを光らせましょう。焚火の炎も撮る時だけ薪をくべて明るくし、炎に照らされるバイク、ライダーをカッコ良く撮ってくださいね。




13.走行写真とコクピット風景

オートバイを題材にした写真とは何も止まっているバイクだけとは限りません。もちろん誰かが走っている様子を撮るのも素晴しいですが、オートバイに乗る事の魅力を伝えるには、あなたが普段バイクに乗っているときに見ている景色そのものを撮るのが最良だとは思いませんか?

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F16 1/30 ISO250

この写真はライダーの目線そのものを作品化するため、ヘルメットバイザーまで画面に入れて作り込んだ写真です。

林道なのでスピードは30キロ程度しか出ていませんが、カメラをシャッター速度優先モードに設定し1/30か1/40あたりの遅いシャッターで景色を流してスピード感を表現しましょう。コツは周囲に生い茂った木々や橋など、トンネル状になった景色の中で撮る事です。シャッターは自撮りの時と同様にインターバルプログラムを使いましょう。

カメラの固定方法は私の場合は重量級の一眼レフなのでストラップを短くして首からかけているだけです。R1200GSの乗車姿勢ならこれでちょうど良く撮れちゃいます。決して片手運転などしないように~!

さいごに(今度こそ)

私くらい本格的に写真を撮りながらツーリングをしていると、よく写真を撮るためにツーリングしているとか、ツーリング自体を楽しんでいないのでは?と思われますが、全くそんなことはありません。むしろ写真など大して撮らずに走り回っていた時期にくらべ、よりツーリングを楽しんでいる感じです。

なぜバイクに乗るのか?なぜバイクを使って旅に出るのか?この謎を写真を撮ることによって、すこしずつ謎解いていき理解を深めていく感覚が好きなのです。

最初の頃はどこかにツーリングに行った記念写真や愛車をカッコ良く撮りたかっただけの写真でした。やがてツーリング、キャンプ、旅の魅力の虜になり、それを写真にして誰かに見せることにより「伝える喜び」を知ったのです。

伝えるなら芸術として人の心に訴える感動作品が欲しい。そんな風に自然に考えるようになりました。芸術であるなら表現が大事だし、表現ならば個性を打ち出すことだと感じます。

皆さんもただツーリングに行って写真を撮るのではなく、その先にある伝える喜び、表現する素晴しさを体験してみませんか?せっかくバイクに乗って素晴しいものを見ているんですからね!きっと人生の中でかけがえのない財産になりますよ。





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ツーリング写真・バイクのある風景 10の撮影方法・構図テクニック 2

バイクのある風景 ツーリング写真 10の撮影方法 構図テクニック

前回の続きです。まだ1.を読んでいない方はこちら↓

バイクのある風景 ツーリング写真 10の撮影方法 1~5

6.構図に前景を入れてみよう

よく見かける普通のツーリング写真は構図が平面的なものが多いです。この作品のように前景を置くことによって画面に奥行きが加わります。前景、被写体、遠景の3レイヤーで奥行きを作るのです。

肉眼で見ている実際の景色とは3次元の動画です。それを2次元の静止画にするのが写真ですから、失ってしまった奥行きは何らかの手段で取り戻すのが良いです。このような構図が作れて、はじめてカメラの絞り値をコントロールするのです。(ツーリング写真における被写界深度の解説についてはこちら→世界初ツーリング写真の被写界深度解説

やり方は難しくありません。撮影地では風景だけ見るのではなく、足元や近くに前景として使えそうな何かがないか?探してしてみましょう。お花、木、ローアングルにすれば地面、何もなければカメラを三脚にセットしてセルフタイマーで自分の足を入れても、それは素晴しい前景になります。

前景を作るとその被写体はすごくボケます。ボカしているのが良いか?またはお花なら花の種類が判別できる程度にボカすか?あるいは完全にピントを合わせるか?カメラを絞り優先モードにしてF値を調整してみましょう。

このように前景を作って、その存在感をコントロールすると平面的な写真に比べて見違えるほど良い写真になるのは間違いないです!

7.三分割構図と比率を意識しよう

三分割構図と言えば誰でも知っているような写真の基本ですよね。

でも知っていると出来るは大違いで多くの方が理解していないと思います。大昔から絵画の世界などでも言われている「少しずらすのが美しい」という考えが基本になっていますが、三分割構図は実によく出来た構図の基本です。

もちろん必ず三分割を守る必要はありませんが、理解していないと三分割線を無視するやり方も分からないものです。

いちど騙されたと思ってカメラの表示するグリッド線に対し寸分狂わぬ三分割構図で撮ってみてください。意外と難しいと感じるはずですし、足を使って構図を作るトレーニングにも最適です。(足を使った構図ワークの詳しくはこちら→三分割構図縛り地獄

次に比率です。

比率と三分割構図は似ているので同じくくりにしてみました。この作例では葉の落ちている地面とバイクの部分の比率がおよそ1:1.4142(白銀比)を狙って撮りました。比率は偉い順に並べると黄金比1:1.618、白銀比1:1.4142、1:1.5といった具合です。

ここで重要なのは1:1といった二等分は避けること!!!

例えば海の景色で水平線が画面のど真ん中にあったり、上の作例であればバイクと地面の割合が1:1であったり。とにかく水面のリフレクションなど例外的なケースでない限り、二等分 1:1は避けましょう!

(黄金比、白銀比などの比率の詳しくはこちら→ スペースと被写体エリアの比率




8.バイクを切り取ったフレーミングに挑戦しよう

もしご自身の撮られている写真にマンネリを感じたらフレーミングを見直してみましょう。構図がお子様構図になっていませんか?

お子様構図とは幼い子供が書いた絵のように、被写体が画面内に並んでいるだけの平凡な写真です。バイク、ライダーといったメイン被写体は、必ずしも画面内にその全てを収める必要はありません。

あえて切り取ることによって被写体の存在感を調整したり、画面外の様子がどうなっているのか観賞者に問いかけます。この作品の場合はライダーの頭が切れて、枠の外へフレームアウトしていく構成ですが「画面の外はどうなっているのか?どんな顔をした人なのか?」観賞者の想像をかきたてます。

9.出会いはシャッターチャンス!写真にStoryを加えよう

現在、バイクの登場する写真作品には様々な秀作がSNSやアウトライダーツーリング写真コンテスト等で発表されていますが、残念なことに人の登場によるストーリーに富んだ作品は非常に稀だと思います。

撮影地では最初のイメージ通りの写真を撮って終わりにせず、まだ何か撮れないか?粘ってみましょう。地元の人、漁師、他の旅人など誰か登場すれば、それは素晴しい撮影シーンへと変わります。

良き写真とは構図や比率などデザインが美しく整っているだけでなく、それらを骨格としてプラスアルファで見る人の心に響く何かが必要なものです。




10.ローアングルとハイアングル

オートバイの写真を撮る上で非常に出番の多いアングルがローアングルです。

多くのバイクはローアングルで煽るとカッコ良く見えるものですが、風景とからめると空の割合が多くなり、夕景などのシーンにも良いですね。

しかし多くの人はローアングルの認識がイマイチ甘いようで、しゃがんで構えたくらいの高さがローアングルの限界だと思っている人が多いです。

この作品の場合はカメラを直接地面に置くくらいのローアングルです。水溜りだったので濡らして壊さないか心配でしたが、これ以上低く出来ないギリギリのローアングルは私はよく使います。

チルトモニターやバリアングルモニターのカメラなら、このようなローアングルでも構図しやすいので、ぜひそういったカメラをお持ちの方は積極的に挑戦してみてくださいね。

 

こちらはハイアングルです。

高い場所あるいはカメラを頭上にかかげて撮るようなハイアングルは地面の割合が大きくなる構図です。表現したいことが地面側にある場合がハイアングルです。この写真なら夕陽に照らされた海面が、荒々しく波立っている様子を表現したかったのでハイアングルを選んでいます。その他、夕陽に輝くススキなど逆光のシーンでよく使うのがハイアングルです。

ハイアングル、ローアングルはカメラアングルを学ぶ最初のステップとしてお勧めです。最初のうちは無意識に目線の高さで撮ってしまうものです。カメラの位置を少し下げる、少し高くする、それだけでも画面は劇的に変わります。撮影シーンや作品の意図に合わせて、高さは色々と調整してくださいね。

まとめ.

いかがでしたでしょうか?ツーリング写真 バイクのある風景 10の撮影方法 テクニック

今回、この投稿を作ったきっかけは、最近になって初めて究極のツーリング写真を見に来た!という読者さんが増えたことにあります。せっかく初めて見に来ていただいたのに、最初に見た投稿があまりにマニアックすぎると申し訳ないか…という気持ちでした。

実は本音を言ってしまうと、こんな風にさらっと書いてしまうのは好きではないのですが、当ブログの趣旨を象徴するような簡潔な投稿はあっても良いかなとも感じました。

ここで改めて私 立澤重良が今取り組んでいることをご紹介します。バイクでツーリングするという文化。これを芸術写真として世に発信しバイク文化と旅文化をより一般へ広めていきたいのです。

それには1人では力不足なのでバイク乗りで写真が好きだ!という方々に、よりレベルアップしていただきツーリング写真文化をみんなで盛り上げて行ければいいなと考えております。

レベルアップの為のノウハウは全てこのブログで秘密を作らず公開します。それが当ブログ 究極のツーリング写真 touring-photography.com なのです。

かつて鉄道写真は鉄道自体にフォーカスされた閉鎖的なジャンルでしたが、「鉄道のある風景」が確立されて現在では芸術写真の一分野として認知されていますよね。

それと同じようにオートバイの写真なんて、現在では誰も芸術写真だなんて考えませんが、数年後を目標にそれを変えていきたいのです。

オートバイの旅は芸術です。





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バイクのある風景・ツーリング写真 10の撮影方法プラス3 13の撮影方法!

バイクのある風景・ツーリング写真 10の撮り方・構図テクニック 1

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま。春のツーリングを楽しまれていますでしょうか?地域によっては桜の開花の一報が聞こえてきそうですが、まさにツーリング&写真の絶好の季節ですよね。私は花粉症の苦しみと格闘しながら走りますが…

さて今回は当ブログで様々な投稿で解説してきたツーリング写真の撮り方ですが、総合的にまとめた物が存在しなかったので、初心者の方を対象にツーリング写真の撮り方のコツを10の項目で紹介したいと思います。

今の季節、せっかくバイクツーリングで良い景色に出会うのですから、絶景や旅情あふれる道、愛車とのショット、珍しい出会いなど、平凡な写真ではなく人に見せて喜んでもらえる写真作品にしましょう~。

1.風景の中のバイクを撮る

EOS1Dx + EF14mmF2.8L  F8 1/500 ISO100

バイクのある風景、またはツーリング写真において度々議論されるのが画面内のバイクの大きさです。私は単純に大きさではなく、あくまでバイクの存在感だと考えます(詳しくはこちら→米粒バイクとミジンコバイク)。

風景に対してバイクの存在が強すぎると、愛車自慢の写真か、ツーリング写真なのか?どっちつかずに陥ります。実はSNSなどで見かける多くの平凡な写真はコレなんです。

ツーリングの写真であることを明確にするため、愛車を撮りたいという気持ちは押し殺して広角レンズを使って風景主体で撮りましょう。愛車の写真はまた別で撮りましょうね!

2.海岸などのシンプルな背景で撮ろう

海岸などの景色の開けた場所にいくと、シンプルな背景が作りやすいです。シンプルな背景に1つの被写体(バイク&ライダー)は無条件に良い写真になります。

例えば港やローカル線、空港など被写体が複数ある場所などは、主題、副題、背景の組み立て(それぞれの配置や存在感の調整)など中級者以上の構図ワークが要求されるものです(詳しくはこちら→夢かなった構図)。

最初は無理をせず、まずはシンプルな背景を探して、そこでバイクだけを撮ってみましょう。コツは電線や遠くに飛んでいるカラスなど、余計なものを絶対に画面内に入れない事です。




3.ライダーの姿を入れてツーリングシーンに演出を加えよう

2017年2月 千葉県富津市

写真内に人の姿があるだけで、ぐっとStory性が加わります。バイクだけでは駄目という訳ではありませんが、バイクだけの場合は風景の中にオブジェのように置かれたバイクに見えないよう、それはそれで難しいのです。

多くの写真好きライダーはソロでツーリングされることが多いと思います。なので写真に人物を入れるとなると自ずと自撮りになりますが、カメラのセルフタイマーではなくインターバルタイマー機能を使って何枚も撮ってみましょう。

自撮りであれば様々なポージングで感情表現が自在にできますよ。(ポージングの基本はこちら→コントラポスト

注意点は棒立ちした背中を撮らないこと。美しい姿勢や何かをしている仕草など、予めアイデアを練っておくことがポイントです。

4.朝と夕方の光を使おう(逆光を狙おう)

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/60 ISO100

多くの初心者の方が大変な誤解をしている逆光。

逆光はきれいに撮れない!というのは大間違いです。記念写真等で全てをカメラ任せに撮ると人物の顔が暗くなりますが、それはカメラを正く操作できていないだけ、逆光が悪い訳ではありません。

逆光はこの作品のように最もドラマチックな作品を生み出せる最高の光源です!むしろ陽が高い位置にある昼間の方がトップ光といって風景写真には向いていないのです。

朝と夕方の低い位置の太陽とは、夕陽、朝日の風景が美しいのは言うまでもありませんが、それに照らされる被写体も美しく輝きます。(光の向きのお話はこちら→ 順光  斜光  逆光 差し込む光 )

逆光でかっこよく撮るコツは露出補正を使うことです。難しければ何枚も撮って露出補正をプラスにしたりマイナスにしたり調整しながら撮ってみましょう。角度によっては愛車のパーツが輝くピンポイントアングルもあるので探り当ててみてくださいね。




5.道をテーマに撮ってみよう

2017年8月 北海道抜海町

バイクツーリングであるからには「ひとつの旅」です。旅と深い関係性のある被写体は道です。道だけを被写体に選んでいる写真家や写真展もあるくらいです。道は写真の観賞者にそこまでの旅、またはその先の旅への想像を誘います。この作品は北海道の人気のツーリングルート「日本海オロロンライン」道道106号線ですが、もっとも隆起しているポイントを選んでカーブを前景に構図を作りました。道を主題に撮る時は望遠レンズを使って景色を圧縮させるのがコツです。

また道は線の要素として画面内のデザインを整えるにも有効です。構図を練る時に画面内に直線や曲線がどのように入ると美しいか?を考えてみましょう。

画像を貼り過ぎると重くなってしまうので、この投稿は2回に分けますね。6.以降はまた…

次回に続く…

ツーリング写真・バイクのある風景 10の撮影方法 構図テクニック 2 はこちら





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ツーリング写真<上級>色相環の補色と抽象的ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有り難うございます。当ブログの投稿は大半は1000~2000文字はあるので、読んで頂ける方々にも大変な時間をいただくことと感じております。読みにくい文章にも関わらず、本当に感謝です!

今回はなぜか人気のない<上級>カテゴリーの投稿を久しぶりにいってみたいと思います。度々ですがデザインのお話で、今回は色の要素として高度な内容「補色と反対色」を解説いたします。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG   F5 1.6SEC ISO100

こちらの作品をご覧ください。水をはった春の水田に夜明け前の空が映り込んだシーンです。東の空が明るんだ早朝、空の低い位置は間もなく出る太陽でオレンジに染まり、空の高い位置は夜空に近く青い色をしています。

この作品のポイントはフレーミングにあります。空の上の部分をこれ以上入れてしまうとオレンジ色からグラデーションをおびて青に変わる部分が画面に入ってきます。それはそれで良い作品かもしれません。しかし、このシーンは水面のリフレクションを使った画面作りなので抽象的な作品が似合います。抽象的な写真とはぱっと見では実際がどうなっているか、よく分からないという意味です。

空の部分をオレンジからグラデーションがはじまる部分に留めることにより、不思議さを演出しているのです。簡単に言ってしまうと二分断された構図の下が青で上がオレンジ。これによって印象的な作品を狙っているのです。(リフレクションを利用した意図的な二分断なので、通常は避けなければいけない二分断ですが、この場合は例外です)




補色とは色相環における対局にある色関係のことです。濃紺と黄色、赤と緑、紫と黄緑など。互いの色が引き立て合い、見る人が心地よいと感じる色の組み合わせです。絵画などの芸術はもちろん、ファッションデザイン、広告、ロゴなどにも当たり前のように使われています。

今回の作品ではオレンジと青(濃紺)なので補色関係と言えます。しかし、この組み合わせは引き立て合っているのは間違いなさそうですが、少し気味の悪さも感じます。そういった意味でも抽象的な作品と相性の良かった色とも言えますね。

反対色とは色相環で完全に真逆の位置関係にある組み合わせです。通常の補色よりさらに強烈に相性が良いということです。シアン(青みがかった緑)と赤、濃紺と黄色などです。

これはフェルメールの有名な絵画「真珠の耳飾りの少女」ですがターバンの色の組み合わせが反対色となり美しいです。ちなみにフェルメールやレンブラントといった光を表現した絵画は写真芸術にも通ずるものがあり、いま色々と勉強中です。




撮影地において線、図形、色などデザインの要素を見つけることに慣れてきたら、こんどはそれぞれの組み合わせについて学んでいきましょう。今回は補色の話でしたが、同じような組み合わせが図形にも言えます。例えば三角の図形要素のすぐ近くに円を配置するとどうでしょう??

もうこの辺のレベルの話になってくると「たまたまじゃないの?」と疑われそうですが、偶然あったものを知識と結び付けて画面内にデザインしましょうね!という話なのです。上の作品の場合ですとオレンジも青も私が選んだ色ではなく、そうだった色に過ぎないのですが、補色関係であることに気が付いて画面構成することが大事なのです。

補色、反対色の説明に相応しい作品をストレージから探してもコレしかなかったので、私自身がこれからも勉強していきたいデザインの組み合わせのお話でした。

ちなみにこれからの季節、桜や菜の花など鮮やかなお花の咲く季節ですよね。色の要素をマスターできる絶好の季節と言えます。例えば桜の景色の中にカワサキのライムグリーンの車体(できればメタリックではなくソリッドカラー)なんか、とっても映えます!ぜひ挑戦してくださいね。楽しいですよ!!!





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ツーリング写真<初級>だから余計なものは入れるなって!

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、サワッディーカップ。

もう15年くらい前ですがタイのバンコクに出張し、その時に持っていったデジカメで沢山の写真を撮ったのですが、帰国後にカード(スマートメディア)をダメにしてしまい、撮影した写真を全て失うという経験を、ふと思い出したのでサワッディーカップでいってみました。

写真は最悪の事態を想定して信頼できるカードを使う!撮影後の画像は常に2ヶ所以上にバックアップをする!これを心がけましょうね。

さて今回は初級ツーリング写真の解説として、初歩の初歩「余計なものは写さない!」のお話です。初歩的なお話は以前にしたのですが、もう2~3ヶ月前のアーカイブに埋もれていますので、ここで新しい読者の方々にも見ていただくため、再び<初級>ツーリング写真は初歩的な内容に戻しますね。

こちらの2枚の作例をご覧ください。間違い探しみたいですが、違いが分かりますでしょうか?また分かったという方は、どちらの写真が良いと思いましたか?




 

写真の重要な基本として「主題を明確に」というのがありますが、主題を明確にするためには主題以外の部分を整えてメイン被写体を引き立てましょう。今回は背景となっている部分、または画像の隅っこに配慮して「余計なものが写っていないか」を徹底できるよう訓練しましょう!というお話です。

「それくらいは私だって出来ているよぉ~」という方、いちど見直してみてください。出来ているつもりで、実はできていない場合もありますので!

2枚の写真の違いは1枚目は右の端っこに電柱があり、2枚目はこれが入らないよう、少しカメラを左に向けました。電柱はどうせその先にも続いているんだから、大して変わんないじゃない?と言われそうですが、ここでは画面の端っこをスッキリさせたかったのです。

画面の背景、端っこに配慮を届かせるのは被写体を魅力的に、主題を明確にするのに必要不可欠なことです。初心者の方は被写体にばかり意識がいってしまい、背景や画面の端っこまで気がまわらないものです。少しの違いですが写真のクオリティとしては大きく影響します。

それならトリミングでもいいんじゃない?という意見もあるかと思います。ダメです!トリミングは構図とフレーミングの練習、勉強という意味あいで帰宅後にPC画面で試すのは素晴しいと思います。でも撮影時に後でトリミングありきで撮ってしまうのは、そもそも被写体に寄れていませんし、貴重な画素を捨てることを撮影時に許していることになります。




トリミングは不測の失敗を止む得ずリカバリーする苦肉の手段です。初心者の人がフレーミングを自宅で勉強するためのものと考えましょう。(過去の写真をトリミングをして再度フレーミングを考えてみてください、良い勉強になりますよ!!!)

画面に余計なものを入れない、背景を美しく整理する。これは基本ですが、なかなかできない…という人は多いです。先程も書きましたが被写体にばかりに意識がいってしまうのが原因です。いちど逆転の発想で被写体はひとまず置いておいて、まず最初に背景のことを考えて撮るようにしましょう。

何を撮る?ではなくドコで撮る?を先に考えるのです。これ、かなり効果的なトレーニングなので是非とも実践してくださいね。

背景のことは地味なようで非常に重要です。また別の機会に詳しく解説しますので、お楽しみに!





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桜とツーリング写真 私ならこう撮る <中級>ツーリング写真

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま。桜の写真はもう撮られましたか?桜のある景色とは多くのカメラマンが撮影の対象にするもので、撮り方も撮り尽くされた感じがあり個性を打ち出すのも難しいですね。

また初心者の方にとっては思うようにピンク色が表現できなかったり、ここだと思うところで撮ってみたが電線や人が邪魔だったりと、なかなかうまくいかないものですね。

今回はそんな難しい桜の景色を<中級>ツーリング写真として解説してみたいと思います。

EOS1Dx + SIGMA150-600mmF5-6.3DG F6.3 1/200 ISO100

こちらの作例をご覧ください。千葉県君津市にある県道で撮った1枚です。ちなみに去年の4月の撮影で、もう散り始めて7分くらいしか咲いていない状態でしょうか。

本当は満開を狙いたいところですが、僅かに葉桜がまざることにより、桜の色を際立たせている効果があります。平凡な桜の景色にならないためには、少し変わった観点で桜の魅力を引き立ててみましょう。

この場合は少し地味かもしれませんが、これみよがしに満開の桜を狙った写真の方が、むしろよく見かける写真で普通っぽいとも言えます。立派な満開の桜の下に愛車を置いてパチリ!完璧な写真のようですが、よく考えたら「これって去年も撮らなかったっけ?」みたいな…。




一本の桜の木を狙うのではなく、この作品のように桜並木になっている場所で撮る場合は、「道」な訳ですから例にもれず望遠で圧縮しましょう。望遠レンズによる圧縮効果は道を魅力的にするだけでなく、この場合は桜の花の密度も上げてくれます。

その他、この作品では道路に当たる陰影が良かったので画面内にバランス良く道路を配置し、あえて入れた乗用車は脇役としてキャスティングしました。この他にも白い軽トラックやバイク、また何もいないなど、バリエーションのカットを撮ったのですが、いろいろ検討した結果このグレーの乗用車が「普通過ぎで良い」と思ったので、このカットを採用しましたよ。

いかがでしたでしょうか?桜の景色というと満開のもと鮮やかな発色で撮るのが一般的ですが、こういった少し渋い感じのも悪くないかと思います。今回の解説で言いたかったのは桜を引き立てるために他の部分の構図に気を配る、という事でした。




ところでこの作品をご覧になって、皆さまどのような感想をお持ちになりましたか?実のところ、私だって本当は満開の桜を狙いたかったのです。この現場に着いた時はガッカリしました。開花のピークに休日が合わなかった悲しさ。せめて散っているなら、風がふいていれば桜吹雪を撮ったのになぁ…と。

しかし見ようによっては葉桜が少し混じっているのも良いではないか。とも感じました。被写体側の条件は撮影者側ではどうにもコントロールすることは出来ないのですから、それを諦めにして妥協ポイントを作るか、その状況に美を見出して魅力を引き出すかはカメラマンか写真家かの分かれ道です。みなさんならどちらを選びますか??

「仕方ないこの葉桜の写真をとりあえず撮ってみるか」ではなく「葉桜が混じることによってピンクの美しさが際立っている、これは風情あって素敵だ」と思って撮れば、それが写真に表れてみる人にも「葉桜が少し混じっているけど、これはこれで素敵だね」と作者の表現がきっと伝わるはずです。

あぁ・・・いいこと言ったなぁ~





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千葉県君津市 県道163 君津大江戸温泉物語のすぐ前の道ですよ~

ツーリング写真<中級>ピンポイントアングルを狙え

究極のツーリング写真 touring-photography.com 読者の皆さま、いつも当ブログを見ていただき有り難うございます。お陰さまで立ち上げから4カ月、アクセスも順調に伸びております。

ブログとは昔からある日記風のものと、トレンドブログ、特化型ブログに分類されますが当ブログは特化型も特化型!「超特化型ブログ」であると自負しております。

オートバイツーリングの写真を芸術的に撮りましょう。そのノウハウを解説する専門サイト、たぶん当ブログの他には存在しないと思います。もしかして世界で唯一???




さて今回は中級ツーリング写真の解説として構図のお話です。構図については主にデザインを中心に今まで何度もご紹介してきました。今回はピンポイントなアングルを狙って印象的な構図を作りましょう!という解説です。

EOS1Dx + EF70-200mmF2.8L F5 1/320 ISO100

こちらの作例をご覧ください。得意の漁港シリーズですが、船首部分が織り成すように配置された構図を作ってみました。この場所では漁船はほぼ横一列に並んでいたのですが、このように見えるアングルを足で動いて探り当ててみました。

完全ではありませんが、黄金比構図の王道と言えるフィボナッチ螺旋構図に近いものがあります。フィボナッチ数列や黄金螺旋構図については話が脱線するので、また別の機会に解説しますが、簡単に言ってしまえばオウム貝の断面やDNA構造などに見られる神秘的な比率を持った曲線です。

こういった不思議な要素を構図に取り入れると、写真の観賞者は画面に引き込まれるような感覚を覚えます。お子様構図のような退屈な画面とは全く異なるわけです。ちなみにお子様構図とは小さい子が書く絵のように、画面内に平面的に被写体を並べただけの構図のことです。




難しいのは、どのタイミングでこのように撮ろうと思いつくか?気づきのタイミングです。私はこのとき、前景として何かを置いてぼかしたいと思い歩き回っていました。しかし当初に予定していた前景となる物は見つけることはできず、ある瞬間に手前の小型船だけが少し前にあることに気が付き、探り当てること数分でこのアングルを発見しました。

とてもピンポイントなアングルです。普段ならこの構図に気が付かないと思いますが、とにかくこの時は良く動けていたので見つけたのだと思います。

こういったカメラアングルは僅か数センチでも変われば、構図内のバランスはたちまち崩れてしまう非常にシビアなものです。もともと写真の世界では理想的なアングルとはピンポイントであると言われていますが、こういった構図をつくるときは特に顕著だと思います。

こういった意味でも撮影地では足を使ってよく動くことが大事です。皆さんも今一度、構図ワークにおける足を見直して、超ピンポイントなアングルを見つけてはいかがでしょうか?楽しいですよ!





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南房総の景勝地 文豪も愛した鵜原理想郷。その近くの漁港です。行かれるときは漁業関係者や釣り人、ダイビングショップ等のご迷惑にならないよう配慮しましょう。