いつも究極のツーリング写真 touring-photography.comを見ていただき本当にありがとうございます。開設から一ヵ月が経過して、様々な反響をいただきました。本当に感謝の一言に尽きます。
当ブログのコンセプトに賛同して頂ける方々、私の写真を見にきて頂ける方々には沢山の励ましを頂き、それが今の原動力になっております。
ブログを開設する前はツーリング写真は、これから密かにブームがくるな?と予感しておりました。きっと数年後にはその通りになると信じています。
その反面、現時点ではまだまだ関心の無い方が多く、当ブログへアクセスしても、すぐに離脱してしまうデータも確認できました。
先日、とあるSNSのバイクグループに参加してみました。参加者数はなんと13000人以上。そこにミニギャラリー的に数点の写真を発表してみましたが「いいね」の反応は150くらい。他のツーリング情報やニューモデル情報の投稿とあまり変わりませんでした・・・。
ブログやSNSというのは難しい面もあって、私が愛車自慢や記念写真を卒業しよう!なんて言うと、そういった写真を良しとしている方々は、良い気分はしないものです。決して否定している訳ではないのですが、そう聞こえてしまうのは仕方がないですね。
多くのライダーはツーリングやバイクと過ごす時を記録しているのだから、鉄道写真のようにはならないよ!という意見があるのも実はよく分かっています。
それでも、バイクでツーリングする世界の美しさ、魅力を写真芸術として発信してみたいのです。それを見た人が「自分もバイクの免許をとって、どこかへ旅にでようかな」と思って頂ければ、それが何にも代えがたい喜びなのです。
以前、メーカーで企画開発をしていたとき、既に売れている商品の対抗を作るパターンと、いま世の中に存在しない物を作るパターンの2者がありました。私はどちらかと言うと後者を任されることが多かったのですが、今に振り返って考えてみると世の中に無いものを生み出す苦しみは孤独でありました。
いま世の中に無いものを考え出して提案すると、かならず多数から否定のバッシングを受けます。多くの人は無いものを想像(創造)することができず、いま有るものに安定や安心を求め、すがってしまうのです。

これは今年の夏に行った北海道ツーリングでの1枚です。久しぶりに行ける北海道の大地に心躍らせ、深夜便で苫小牧港に到着後に海岸線を夜走りして襟裳岬の百人浜まで来たところです。
さすがに強風の名所だけあって、立っているのもやっとの凄まじい風でした。月明かりが明るく感じる写真ですが、実際は真っ暗です。
過酷な撮影現場に立たされ、撮るための思考回路が鈍るのを感じました。私は何を思ったか本来は液晶モニターのライブビューを使用すべきシチュエーションで、光学ファインダーをのぞいたのです。
その中はぎょっとするほどの暗闇でした。レンズキャップが装着されている真っ暗とは違い、何だか不気味な闇の世界。百人浜の精霊が「未知の空間によくきたな」とでも語りかけてくるような。
普段、住んでいる房総半島では暗闇の海岸線を走るなんて、よくやるのですが(悪趣味ですね)この時ばかりは深夜の百人浜を走ろうなんて愚かな考えだったと後悔したものです。
しかし、今になってこの写真を眺めると、これはこれで崇高さを感じる写真としてアリだなとも思えます。美しい景色だけを求めるのも否定はしませんが、こんな写真もたまには良いかもしれませんね。
写真芸術としてのツーリング写真。そんなものは今現在、何からも認知されず極めて少数の人がやっているのみ。今ないツーリング写真という文化を生み出し、残していきたいですね。
↓↓↓撮影地↓↓↓
北海道幌泉郡えりも町庶野 道々34号 百人浜とは昔、船が座礁してこの浜に百人のご遺体が打ちあがったとの事で百人浜と名づけられました。北海道ではかなり有名な心霊スポットでもありますが、昼間に走る分には黄金道路のエリアでは最も風景明媚なエリアです。
新しいものを創造する苦しみ、よく分かります。
車でドライブするのと違い、バイクでは思いついた時にすぐに
止まれ、引き返せて撮影ができます。細い横道に入ったり、
車だったら決して撮らなかった写真も少なくありません。
指がちぎれるほどの寒さや、炎天下の溶けそうな暑さの中、
全身で感じた風景を写真に収める。自分にとって何にも変えよう
のない作品になりますね。
きっとツーリング写真のカテゴリーは認知されると思います。
バイクに乗ってこの景色の場所に行ってみたい!
そんな人が増えると思います。
少なくとも私はその内の一人です。(笑)
ありがとうございます(^^)
無いものを創造するって、思いつくだけなら案外たやすいのですが、具体的に落としていくと壁がたくさんあって、気が付くと諦めるための理由探しをしていたり…。
それでも、生み出して成功したときの喜びは大きいですけどね。
快適とは程遠いバイクの世界。その中で感じた景色はストレートに写真に表現することができますね。
バイクツーリング写真、ぜひみんなで盛り上げていきたいですね!
ツーリングの写真、私なんかより上手な方はたくさんいらっしゃいますが、こんな活動をしている方はたぶん他にいないと思います。
孤独を感じていましたが、このブログを作って少しづつ仲間が増えていき、一気にモチベーションもアップしてきました!!