みなさん、写真を撮ること楽しまれていますか?
初心者の方は撮影の引き出しが少ないので、つい同じような写真ばかりを撮ってしまいがちです。せっかくツーリングに出かけてお気に入りのカメラも持ってきたのに「こんな感じのは以前も撮ったよな」「いつも同じような感じの写真だ」と感じては、面白くなくなってきます。
撮影の引き出しはレベルアップと共に少しずつ増えていくものです。当ブログの<中級>ツーリング写真でユニークな撮り方を試して…なんて話が以前にありましたが、なにをどうユニークにするのかも分からない。それが初心者の方だと思います。
決して才能とかセンスがないとかではありません。最初はみんなそうですし、私もそうでした。
そんなとき、おすすめの手法を今回ご紹介します。

~小物を主役にして撮ってみましょう~
この作品をご覧ください。とある集落で発見した茅葺の古い家で現在では集会所として使われているようです。私はこのとき、茅葺屋根の家の前にバイクを停めて、古めかしい家とバイクの組み合わせで撮ってみました。しかし、何かこう平凡すぎるというか面白くなかったのです。
そこで縁側があることに注目しました。
発想を転換させて家を撮るのではなく、縁側に座ったライダー目線を表現する画面作りに挑戦しました。
縁側に座って休憩をしているところ、そんなストーリーであれば、休憩しているライダーの姿を撮っても良いと思います。しかしこの写真のように、ヘルメットやグローブといった小物を主題にして撮ってみるのも良い写真になるのでおススメです!
ヘルメットやグローブといった身につける小物は、それだけでライダーの存在を鑑賞者へ予感させるものです。この写真からも、ここにヘルメットがあればカメラ側にはライダーが居るということを容易に想像できるでしょう。
私の撮るツーリング写真の多くは、ライダーの姿があるもの、またはライダーの存在を感じるもの、このニ者がほとんどです。
少し話が脱線しますが、写真の詳細を解説します。デザインの要素で「直線」が存在しています。直線を使った奥行きを作る導線ですが、画面の四隅から斜めに入れると効果が高いです。この写真では縁側の淵部分を左下の角ぴったりから入れ、ほぼ対角線状に走らせました。
縁側の木も7~8本の直線を作り、奥行きを強調した画面作りに貢献しました。
構図については主題はヘルメット+グローブであることを明確にさせるため、バイクにはピントを合わせない(ボケ具合も絞りで調整し、このときは開放値F2.8を選択)、そして約1/3をフレームから切り落としました。このように主題と副題を明確にさせるには互いの存在感を調整する工夫が必要なんです。
そして光の使い方。薄曇りの柔らかい太陽光を、逆光で使ったことにより被写体に適度な輝きをもたせています。
本当は緑茶にお団子でも入れてみたかったのですが、これは無かったので仕方ないですね。
どうでしたか?ツーリングに出かけたらヘルメットなどの小物を主役に撮ってみる。楽しそうでしょう?人とちょっと違った写真になること間違いありません。
今日のツーリングはこんな写真が撮れましたよ、とSNSで複数のカットを公開するとき、こんな写真を一枚入れると「ああ素敵なツーリングでしたね。写真もいい感じ」というコメントがつくでしょう。
さあ、これであなたも「撮影の引き出し」が1つ増えましたね。ぜひ実践してください。
最近までは、バイク以外は極力入れないようにしていました。
ヘルメットを入れることで、人の気配を感じる。
ライダーが入ることで、がぜん物語性が出る。
少しずつ実践してみます。!(^^)!
引き出しはどんどん増やした方がいいです(^^)
バイクを入れることの出来ない景勝地でも、ヘルメット、グローブならOKですしね。
ぜひぜひ~!