心の中の露出計<中級>ツーリング写真

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適正露出という言葉はよく耳にしますが、私個人としてはカタログや記録を撮影する商用写真分野の言葉ではないかな?と感じています。

個人的に作品として発表するなら、特に適正露出という言葉を意識する必要はないかと思います。

EOS1Dx + EF14mmF2.8L F2.8 1/4 ISO640

この写真は10月に福島の磐梯吾妻スカイラインで撮影しました。撮影地点のすぐ上は浄土平ビジターセンターです。

日没直後の時間帯。観光客で賑やかだったこの辺は嘘のように誰も居なくなります。こうなると絶景を独り占めできるような気分になり、一気に撮影集中モードに切り替わります。

ほのかに残った太陽の明かりが一切経山の稜線を美しく浮き立たせていました。このハイライト部分が画面内で主役になるよう構成し、補助的な導線として暗いですがカーブのセンターラインを配置。これで鑑賞者の視線誘導効果と画面内に安定感を与えています。

バイクは超米粒なので、スマホなどの小さい画面で見ると厳しいものがありますが、大きなモニターや6つ切り程度のプリントなら丁度よいかもしれません。

誰の目にも暗い写真ですが、私が暗い写真を撮りたかったので個人的にはこれで良しとしています。ただ実際の現場の明るさよりは少し明るいかもしれません。

このようなシーンで「適正露出」という言葉に縛られると表現の幅が制限されてしまいます。適正露出は実際の明るさを正確に写真にするのではなく、あくまで撮影者の心の中です。

もっとも暗い写真というのは難しい面もあって、見ていただく方のモニターの設定によっては完全に真っ暗に見えたり、プリントの場合は紙質などにも合わせてシビアな調整が必要となってきます。

この写真はパソコンのモニターで見る前提で仕上げてみました。

実際の光景よりもイメージを優先して暗く撮った写真を「ローキー」。逆に明るく撮った写真が「ハイキー」です。ハイキーな写真はまた別の機会にご紹介します。

みなさんも心の中の露出計で表現の適正露出をたたき出してください。

 

つづく



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