この投稿は旅写真<初級>の記念すべき一回目の記事です。
これから写真をはじめたい方、すでにカメラを買ってはじめているが初心者のレベルから脱却できない方へ、少しでもお役に立てればと、一般的なHOWTO本などには書かれていないことを重点的に解説していきます。
まず最初に写真、あるいはカメラについて一般的に誤解されている部分を解くため、あなた自身に問いかけていただきたい1つの質問があります。
「なぜ、あなたは写真を撮るのですか?」
写真、カメラにおける役割は多岐にわたり、カタログや報道など事実を伝えるもの、旅行や行事などの記念写真、自分の顔や美味しい食べ物、街中で発見した面白いものなどを撮ってSNSで発表したり、これらは全てカメラやスマホを使用して写真を撮ります。
私のギャラリーを見ていただき、少しでも共感していただける方でしたら、これらとは明確に違う「芸術としての写真」を目指していただきたいのです。
それは自己完結の写真ではなく、誰かに見ていただくという鑑賞者の存在を前提とした写真です。誰かに感動や共感をしていただく、この喜びを知るために「芸術としての写真」を目指してみませんか?
「私は自分の旅の世界を芸術として写真作品にしたい」
「俺は大好きな光景を切り取る芸術作品を生み出したい」
といった具合に、問いに対する答えを決めてみてください。
芸術としての写真活動をはじめるぞ!という決心ができれば、次のステップは明確です。「芸術」なんていうと少し照れくさいかもしれませんが、今日から芸術家を気取ったところで誰にも迷惑なんてかけません。うちに秘めたハートだけでも今日から芸術家になりましょう。

この写真は2017年の8月に北海道を旅したときのものです。道東を象徴するようなロケーションの北太平洋シーサイドライン 奔幌戸(ポンポロト)の集落付近にて。心に焼きつく旅のワンシーンです。
このような写真が誰でも撮れるよう、当ブログで詳細に解説をしていきます。ただしこれだけは覚えてください。急にうまくなる、ということは絶対にありません。良い作品を撮りたいという情熱を絶やさず、向上心を持ち研究をかさね、目を養い体で覚え、たくさんの失敗写真を撮りながら少しづつ少しづつ上達していくのです。
はじめてカメラを手にする方から見れば、遠い道のりに見えるでしょう。私も初心者のころ上手い人の写真を見て「到底、このレベルまで到達はできない」とよく感じたものです。
近道は無いので教えられませんが、誰も教えてくれなかった上達の秘密をつつみ隠さず公開していきますので、今後もぜひお楽しみにしてくださいませ。
つづく