紅葉のシーズンですね。
赤や黄色に染まる美しい山々は普通に写真を撮るだけでも素晴らしいですが、逆に言うと個性を出したり、より印象的な作品に仕上げるには上級テクニックが要求されるシーンとも言えます。
この写真は10月の志賀高原で撮影しました。光が溜まりこんでいるような空間を見極め、「黄金色」と表現するのに最もふさわしいよう画面構成しました。この画面の外には赤い葉の木々や爽やかな青空もありましたが「黄金に輝く森」を表現したいと思い撮影に挑んだので、それらの要素は全て削ぎ落としました。
普通にシーンを撮っているようで、実はかなり切り取っているのです。重要なのは自らの審美眼に問いかけ、何が最も魅力的なのかを理解することです。
